宮崎空港の不発弾爆発受け、那覇空港で磁気を使った探査…旧日本海軍が飛行場整備し戦時中に米軍が攻撃
宮崎空港の誘導路の端付近で10月に不発弾が爆発した問題を受け、国土交通省は17日夜から18日未明にかけて、那覇空港(那覇市)で行った磁気を使った不発弾の探査を報道陣に公開した。16日から着手しており、来年1月末までに敷地内の約9ヘクタールを調べる方針。 【動画】宮崎空港での爆発の瞬間…誘導路に深さ1mの穴
同省によると、17日の探査は航空機離着陸終了後の午後11時過ぎから実施。対象は、「ショルダー」と呼ばれる滑走路の端付近や緑地帯で、委託業者がセンサーを使って不発弾などが埋まっていないかを調べた。
那覇空港は戦前、旧日本海軍が「小禄飛行場」として整備し、戦時中に米軍の激しい攻撃を受けた。空港敷地内の工事現場では10月、米国製の60ミリ迫撃砲弾とみられる不発弾が見つかり、陸上自衛隊が回収している。
那覇空港事務所の鶴戸英明次長は「県民や空港を利用する方の不安を解消するために探査している。今後も万全の対策を講じる」と話した。
一方、福岡空港でも17日夜、磁気探査の様子が報道陣に公開された。作業員が3本の棒状のセンサーを取り付けた台車を押しながら、ショルダーの地下を深さ2メートルまで探査した。
同省大阪航空局によると来年1月までに計約10ヘクタールを調査し、3月までデータの解析を行う予定。同空港では1972年、誘導路付近で500キロ爆弾の不発弾が見つかっている。