【食費は永遠に不滅?】30代独身の女です。食べることが生きがいで食費が恐ろしいのですが、歳を取れば自然と少食になっていきますよね……?
老後の生活資金については、たびたびテレビや新聞、ネットなどで話題になります。しかし、年齢を重ねていっても、食事をとらなければ生活はできません。食費は大幅に削るのが難しい項目の一つといえるでしょう。 なぜなら、食事を避けて節約をしようとすると、病気にかかるリスクが高まり、かえって出費が増えるケースが考えられるからです。また、老後の生活設計のために、60歳以降の食費について把握しておくことは重要です。 今回は、60歳を超えた人の食費の平均や、若い時と比べてどのように変化しているのかについて紹介します。
60歳以上の人の食費は4万円弱
総務省統計局では「家計調査」を実施し、1ヶ月あたりの食料費の平均を公表しています。 今回は1人あたりの食費を把握するため、単身世帯のデータについてみてみましょう。2022年の同調査によると、60歳以上の単身世帯において、1ヶ月あたりの平均食料費は3万8913円となっています。そのため、これが20年続くと仮定し、60歳から80歳までにかかる食費の平均は4万円弱と認識しておいて問題ないでしょう。 同調査によると、34歳以下の単身世帯における1ヶ月あたりの平均食料費は、3万4385円となっています。35~59歳では、これが4万2899円まで上昇しました。
60歳以上は何にお金をかけている?
ここでは、60歳以上が若い世代よりもお金をかけている食料の項目についてみてみます。 ・若い時よりも消費が増える項目 米やパンなどの穀類にかける費用は、年齢を重ねるごとに増える傾向がみられます。家計調査では、例えば、34歳以下の人の米にかける費用は1ヶ月あたり228円ですが、35~59歳になると447円となり、60歳以上になると756円となっています。パンも同様に若い世代から順にみると、799円、1308円、1332円と増加しています。 ・若い時よりも消費が減る項目 もちろん、若い時よりも消費額が減る項目もあります。大幅な変化がみられたのが、外食です。34歳以下の人の毎月の外食費は1万3488円でした。これが、35~59歳では1万28円へと減少し、60歳以上になると4532円と大幅に減ります。こうしたデータをみると、外食費が減ったぶん自宅で食べるための食品への消費が増えているといえるでしょう。