目指すは大横綱の称号! 相撲界に彗星のごとく現れた10歳の超新星 日本一への挑戦に密着!
大会で仲良しのライバルと再会! 会場に相撲の神様も降臨!?
いよいよ迎えた大会当日。全国からライバル達が集結する中、大嶋くんも岐阜から会場入り。緊張しているのかと思いきや、嬉しそうな笑顔で誰かと話しています。静岡県から出場する岩上毘優雅(ひゅうが)くん、小学4年生。6歳から相撲をはじめ15回以上も優勝を手にしてきた相撲エリートです。 2人は去年、夏の全国大会の決勝で対戦。相撲歴4年の岩上くんは、相撲をはじめてわずか1年の大嶋くんに土をつけられていました。しかし、2人は対戦をきっかけに大の仲良しになりました。大嶋くんは髪型をマネするほど岩上くんが大好き! 相撲を通じで出会った2人は、良い友だちでありライバルになったのです。
和気あいあいとした雰囲気も束の間、ついに力自慢たちの祭典が始まりました。未来の横綱が誕生する瞬間を見に多くの人が詰めかけるなか、なんと会場に相撲の神様が舞い降りました。第69代横綱・白鵬。大嶋くんの憧れの人です。 大興奮の大嶋くんが2ショット写真をお願いすると「早く(相撲部屋に)入ったほうがいいね」と、まさかのスカウト! 試合前に相撲の神様から大きなパワーをもらった大嶋くん、いざ土俵入りです。
ライバルとの大一番! 勝っても負けても最後は笑顔で
たった数秒で試合が決まる勝負の世界。大嶋くんは圧倒的なパワーで他を寄せ付けず、どんどん勝ち進み、決勝へと駒を進めます。ライバルの岩上くんも、安定した取り組みで敵をなぎ倒し決勝へ。決勝戦は大嶋くんと岩上くんの対決となりました。 2人は大会を前に、ある約束を交わしていました。それは…。 「決勝戦で会おう」 これまで全国大会の決勝の舞台で何度も顔を突き合わせてきた2人の願い。ときには勝ち、ときには負け、何度もぶつかり合う内に2人の間には不思議な絆が生まれました。実は大嶋くん、学校の雰囲気が肌に合わず、通っていない期間もありました。そんな中でできた本音をさらけ出せる友達は、彼にとって大きな存在です。
そんな2人が、ついに決勝の土俵の上で相まみえます。待ったなしの大一番! 勝負の行方は…。 立ち会い後、強烈な押しで大嶋くんを土俵際まで追い詰めた岩上くん。大嶋くんは必死に踏ん張りましたが、こらえきれず土俵の外へ押し出されてしまいました。岩上くんの勝利です。
岩上くんの目にはようやく勝てた“うれし涙”が、大嶋くんの目には込み上げる“くやし涙”が浮かびます。勝っても負けても最後は笑顔でお互いをたたえ合うのが相撲道。表彰式のときには、2人ともいつもの笑顔に戻っていました。 相撲を通してたくさんの友だちに出会い、いつしか相撲は大嶋くんにとってかけがえのない居場所になっていました。今後の目標を尋ねると「優勝!」と力強く話してくれた大嶋くん。横綱への道は始まったばかりです。