【速報】大流行続くマイコプラズマ肺炎 過去最多また更新 全国で昨年同時期の39倍 1医療機関あたりの患者数…埼玉は全国上回る高水準 熱が下がった後も頑固なせき続く
国立感染症研究所が22日公表した調査結果によると、過去10年で最大の流行となっているマイコプラズマ肺炎の感染が、10月2週目の最新データでさらに拡大していることが分かった。 【表あり】過去10年の感染者比較(同時期)0.5人→1.95人に急増
最新データ(10月7日~10月13日)では、1医療機関あたりの患者数が全国平均1・95人と、過去最高だった前週(9月30日~10月6日)の同1・94人からやや拡大。昨年同時期の同0・05人の39倍という急増ペースが続いている。 埼玉県は、1医療機関あたりの患者数が3人で、前週の同3・25人からやや減少したものの依然として高水準となっている。 全国最多は前週に続き福井県で同5・67人。 〈再掲〉 厚労省によると、マイコプラズマ肺炎は頑固なせきをともなう呼吸器感染症で、小児や若い人に比較的多い。 症状は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、せきなど。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴。感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続くが、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもある。 5~10%未満の人で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。
=埼玉新聞WEB版=