「52年間の貯金が…」ロマンス詐欺で男性(44)と父親(77)から“8500万円”搾取 女のあざとい手口【モクゲキ!】
44歳の男性が、SNSで日系オーストラリア人と自称する女詐欺師と知り合い、親子で約8500万円のロマンス詐欺被害に遭った。被害男性と女詐欺師のSNSでのやり取りには、男性を「お兄ちゃん」と慕う女のあざとさがあった。 【画像】男性がSNSで知り合った、自らを日系オーストラリア人だとする「女詐欺師」
「安らいでいた部分があった」穏やかな好意でだます
カメラがモクゲキ!したのは、高級ブランド品とみられる服やバッグを身にまとった、自らを日系オーストラリア人だとする「女詐欺師」だ。 この女詐欺師にだまされた被害男性(44)は、「(自分の被害額は)500万とかそこら。自分、情けないですよね。親を巻き込んでしまったっていうのが、情けない」と話す。 妻子がありながら、この女に「安らぎ」を求めてしまった44歳の男性に加え、女詐欺師は、男性の77歳の父親からも、結果として多額のカネをだまし取ったのだ。 被害者の父親(77)は、「52年間の累積(貯金)が3ヶ月で吹っ飛んだ。(自分の被害は)総額で、女房と8070万円」と話している。 親子での被害総額は、約8500万円。なぜ父と息子は、高額の詐欺被害にあってしまったのだろうか。 被害男性と女詐欺師とのSNSには、「このように異性に気にされたことはありません。お兄ちゃんありがとうございます」というメッセージがあった。 男性を「お兄ちゃん」と慕う、穏やかな好意でだまし続ける、女のあざとさがあった。 ロマンス詐欺で、約8500万円をだまし取られた親子。発端となったのは2023年9月、44歳の男性がSNSを通じ、日系オーストラリア人の「亜美」と名乗る女と知り合ったことだ。 被害男性(44)は「仕事と子供の悩みとかあったので、悩みを聞いてもらえていたことに、自分は安らいでいた部分もあった」と話す。 40代の「ネットショップ」経営者だという「亜美」。共通点が複数あり、男性は親近感を覚えたという。 当時SNSでは、女詐欺師が「お兄ちゃん、イチゴが好きですか?」と聞くと、被害男性が「好きだよ」と返信。女詐欺師が「イチゴにこの練乳を合わせると、酸っぱくて甘くておいしいですね!」と返すと、被害男性は「そうだね!小学生の頃、よく練乳かけてたべてたよ!亜美、かわいい」と返信した。 イチゴに合う練乳を紹介するという自然な流れで、「亜美」が送ってきた顔写真。男性から「かわいい」という言葉を引き出した。 さらに、女詐欺師は「お兄ちゃんも頑張ってね!」「お兄ちゃんの言うとおりかもしれませんね」ともメッセージを送っていた。