『Spec Ops: The Line』がライセンス切れにより販売終了へ。大胆なストーリーテリングによりカルトヒットしたTPS
文:ミル☆吉村 2K Gamesが2012年に発売したTPS(三人称視点シューティング)『Spec Ops: The Line』が、ライセンス問題により終売に向かうようだ。すでにXboxストアやSteam等では購入不可能になっている。 【記事の画像(3枚)】を見る 本作はアクションシューティング『Spec Ops』シリーズの約10年ぶりの新作(当時)として、ドイツYager Developmentによって開発された作品。発売当時のセールス自体は奮わなかったものの、映画『地獄の黙示録』の原作でもあるジョゼフ・コンラッド『闇の奥』をモチーフとして戦争犯罪などのテーマに切り込んだ大胆なストーリーテリングが高く評価され、カルト的な評価を獲得している。 2Kからの公式回答を得たPC Gamer誌によると、終売となったのは収録楽曲等のライセンスが切れたことによるもののようだ。メニュー画面でジミ・ヘンドリックスによる『星条旗よ永遠なれ』が流れるなど、本作には有名アーティストによる楽曲が多数収録されていた。 なお本記事の執筆段階では、日本語対応のPC版がまだGOG.comやHumble Storeで購入可能で、GOGではセール対象にもなっている。GOG版を購入してみたが、購入から日本語でのプレイまで可能であることを確認した。(※2024年1月31日午後10時40分追記: GOGで販売が終了したことを確認した) 本作は『Star Wars: Battlefront II』(2017年版)などのストーリーを手掛け、直近では『Marvel's Spider-Man 2』のナラティブディレクターを務めたウォルト・ウィリアムズ氏の出世作でもあるので、気になっていた人はアーカイブ用に今のうちに確保しておくといいんじゃないだろうか。
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