リニア大深度工事が原因 JR東海認める 町田市の住宅に水や気泡
東京都町田市内のリニア中央新幹線トンネル工事現場近くで住宅の庭に水や気泡が湧き出た問題で、JR東海は19日、シールドマシンによる掘削工事が原因と発表した。トンネルから地面までに水や空気を遮る層がないなど複数の原因が重なったためと説明。地表面の変位はなかったという。 【写真】進むリニア工事、枯れた300年の井戸 地下40メートル以下の「大深度地下」の工事は、地上に影響が出ないという前提のもと、法律で地権者の同意や用地買収は不要とされる。これについて、JR東海は「地表の土地利用にかかわるような影響は出ていない」と説明している。 現場は大深度を通る第一首都圏トンネルのうち、川崎市から相模原市に至る「小野路工区」。地下45メートルの掘進現場から約40メートル離れた民家で10月に確認され、掘削は中断された。
朝日新聞社