【漫画】死因にまつわる能力を得て蘇った“死ニカエリ”…自殺者たちによって繰り広げられる“異能力バトル”に「設定が好きすぎる」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「先生のやさしい殺し方」(スクウェア・エニックス)で知られる反転シャロウさんの人気作品「死ニカエリ」(新潮社)をピックアップ。 【漫画】両親が首を吊って自殺…残された青年の“悲しすぎる”事実に「伏線だったんだ…」と反響の声 反転シャロウさんが2月7日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて5.8万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では反転シャロウさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。 ■“死ニカエリ”たちによる異能力バトル 自分を自殺に追いやった世の中を憎み、生きている人間を襲う“死ニカエリ”。彼らは、死因にまつわる能力を授かっており、死紋を破壊されない限り死ぬことは無い…。 真面目な大学生・クビツリは壮絶な過去を持っている。彼の両親は無理心中を図り、首を吊って自殺してしまったのだ。クビツリもその道連れになりそうだったのだが、偶然助かることができた。 ある日、クビツリは“自殺の名所”として知られる裏山に向かう少年(リスカ)を目撃し、しつこく引き留めていた。すると突然、山奥から“死ニカエリ”が現れ、クビツリたちに襲い掛かる。クビツリは大けがを負いながらも必死に抵抗。その隙に、リスカが自らの死因能力である“ジショウ”を使い、“死ニカエリ”を殺すことができた。 クビツリはすぐさま救急車を呼ぼうとしたが、不思議なことに骨折も傷も全て治っている。驚異的な回復力に困惑していると、リスカにこう告げられた。 「あんたは一度死んでる。」 蘇ってしまった自殺者たちによる“異能バトル”を描いた本作。読者からは「能力設定好きすぎる」「めちゃくちゃ面白い」「神作」「アニメ化して欲しい…」など多くの反響コメントが寄せられている。 ■「人の抱える闇をエンタメとして昇華」作者・反転シャロウさんが語る創作秘話 ――「死ニカエリ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 能力バトル漫画を描きたいと思い立った時、元々アングラな題材が好きだったのもあって「自殺の死因」の能力を思いつきました。そこからキャラクターや話を膨らませて「シニカエリ」という読切を発表し、今作に至ります。キャラクター設定は読切版から大幅に変更しているので、紆余曲折を経た作品となります。 ――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 シーンで気に入っているのは、やはり死因能力を使うシーンです。格好良さと同時に自殺ゆえの痛みも表現できたと思っています。セリフで気に入っているのは、リスカの口癖である「サイアク」です。自殺に至る感情の一つでもあるので、作品にも上手くマッチしているかなと。 ――「ハラハラドキドキした」「結末良すぎる」などの声がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。 思いのほかそのようなご反応をいただけて、驚いたと同時に嬉しかったです。数年前の作品だったのですが、今回を機にコミックスをご購入してくださった方もいて大変ありがたく思っています。 ――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか? 前出の通りアングラな題材からだったり、日常生活で自分が見聞きしたものから着想を得ています。人の抱える闇の部分をエンタメとして昇華している作品が多いです。 ――今後の展望や目標をお教えください。 新作や過去作問わずSNSで積極的に投稿していきたいです。今回の作品も当時はここまで話題にならなかったので、知られることが大事なんだと改めて学びました。 ――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。 日常生活で病みそうになった時、自分の作品が癒しになればなと思っています。普段の作風も大体このような感じなので、ご興味を持ってくださった方は是非SNSで今後もチェックしていただけると嬉しいです。
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