「250万人の菜食人口を狙う」…韓国食品業界「ビーガンレストラン」拡大へ
【12月19日 KOREA WAVE】韓国の食品業界が、増加する菜食人口と高まる健康・環境への関心に応じて「植物性食品(ビーガンフード)」を提供するレストランの展開を加速している。健康的なライフスタイルを求める消費者が増え、植物性食品市場の需要が拡大すると見込んでいる。 プルムウォンフード&カルチャーが展開する植物性食品専門レストラン「プランテュード」は、2025年3月にソウル市江東区高徳洞に3号店をオープンする。2022年5月にCOEXモールで1号店を開設し、翌年3月には龍山アイパークモールに2号店を出店。累計来客数は約29万4000人、販売されたメニューは39万5000食に上る。 新世界フードは「ユアワットユイート」というビーガンレストランをCOEXに出店した。オープン1カ月で1万人以上の来客を記録し、フランスの料理学校「ル・コルドン・ブルー」との提携で100%植物性食材を使用したフレンチメニューを開発するなど、市場攻略を進めている。 農心は2022年にソウル市松坡区のロッテワールドモールにプレミアムビーガンレストラン「フォレストキッチン」をオープンし、高級志向のビーガン市場をターゲットにしている。 食品業界が植物性食品市場に注力する背景には、健康や環境への消費者意識の変化がある。韓国菜食連合によると、国内の菜食人口は2008年の約15万人から2019年に150万人、2023年には推定250万人に急増している。 また、環境保護への関心が植物性食品市場の成長を後押ししている。植物性食品は動物性食品に比べて温室効果ガスの排出が少なく、環境に配慮した選択肢として注目されている。 業界関係者は「毎年増加する菜食人口に加え、エコ意識や価値消費のトレンドが普及する中でビーガンへの関心が高まっている」と述べ、今後も市場の先取りを目指してビーガンフードに関する外食事業や新製品開発を積極的に進めていくと語った。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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