ついに日本の年金モデルが「脱・専業主婦世帯」へ?政府が示した複数パターンの受給額例を見る
年金受給額を増やすには
年金の受給額を増やす主な方法として、以下の3つが挙げられます。 ・繰下げ受給をする ・付加年金を納付する ・長く働く 年金の受給開始を遅らせる「繰下げ受給」を選択することで、受け取れる年金額が増加します。具体的には、1カ月遅らせるごとに0.7%が増額され、最大で84.0%(75歳まで繰り下げ)の増額率となります。 次に「付加年金」ですが、定額保険料に付加保険料(月400円)を加えて納付することで、将来受け取る老齢基礎年金に付加年金(200円×付加保険料納付済月数)を上乗せすることができます。 「長く働く」については、厚生年金の受給額は収入と加入期間に左右されることから、なるべく長く働くことが受給額を増やすことにつながります。
老後資金の準備には「資産運用」も検討を
年金額を増やすことも大切ですが、資産運用によって金融資産を築くことも大切です。資産運用なら運用益を狙えるので、効率的に資産を増やしていける可能性があります。 ただし、資産運用にはリスクがあるので、「長期・積立・分散」を意識した安定的な運用を心掛けましょう。 NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を活用し、長期的な視点での資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省年金局「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点(2)」
加藤 聖人