イ・ビョンフン監督による韓国時代劇「イ・サン」を全国無料放送 朝鮮王朝史上、最も波乱万丈な生涯を送った第22代王の物語
「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」などを手掛けるイ・ビョンフン監督によるドラマ「イ・サン」(全77話)が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて7月31日(水)昼12時より毎週月~金曜に放送される。朝鮮王朝史上、最も波乱万丈の生涯を送った第22代王・正祖(チョンジョ)の半生を描いた本作の、あらすじや見どころを紹介する。 【写真】オーラがハンパない…凛々しい表情で佇むイ・ソジン“イ・サン” ■韓国で視聴率38.9%を記録した時代劇ドラマ「イ・サン」 韓国で2007年に放送された時代劇ドラマ「イ・サン」は、11歳の時に何者かの陰謀によって父を謀反人として亡くし、父の遺志を継いで王になることを決意した、イ・サンの半生について描いた物語だ。 父を救うことができなかった無念や、父が残した「聖君になれ」という言葉を胸に、サンは民を大切にする賢君である祖父から、王としての哲学や手腕を学んでいく――。 一方で、サンの父親を陥れた黒幕は朝廷内でサンの廃位や暗殺を企んでいき、サンは幾多の困難に見舞われる。周囲の力を借りながらサンが成長していく様子は当時韓国で話題を呼び、最高視聴率38.9%を記録する大ヒット作となった。 主人公のイ・サン役を演じるのは、数多くの時代劇に出演経験のあるイ・ソジン。1999年に「波上の家」でデビューを果たし、その後“フュージョン時代劇”と称される「チェオクの剣」などに出演。ドラマ「恋人」では、2006年の「SBS演技大賞」男優部門にて最高人気賞を受賞した。 そして、イ・サンと幼い頃に友情で結ばれたソンヨン役を演じるのはハン・ジミン。デビューしたてとなる2003年に「宮廷女官チャングムの誓い」に出演し注目を集め、2005年のドラマ「復活」で一躍トップ女優の仲間入りを果たした。経験豊富な出演者たちによる気迫あふれる芝居は、本作の魅力をより高めている。 ■党派争いに加え、友情や恋愛にもフォーカス 本作は、幼いサンの父親が謀反の罪で囚われ、閉じ込められるという衝撃的なシーンから幕を開ける。サンは危険を顧みず父親に食べ物を届ける途中に女官見習のソンヨンと内侍候補の少年・テスに出会い、2人を助けたことで3人には友情が芽生える。 大人になってもその友情は続き、時には2人がサンを救うことも。この“3人の友情”は、サンが様々な困難を乗り越えていくうえで重要な役割を果たしており、大きな見どころの一つとなっている。 そして、お互いに淡い恋心を抱くソンヨンとサンや、そんな2人の関係に薄々気付きながらも密かにソンヨンを想い続けるテスの様子にも注目。宮廷内の勢力争いを色濃く描いている本作だが、それと同時に登場人物たちによる“淡い恋愛模様”も繊細に描かれる。 ■謀反の濡れ衣を着せらた父親を救おうと奮闘するイ・サン…第1話あらすじ 舞台は1962年。イ・サンの父親・セジャは朝廷を分かつ党派の権力争いに巻き込まれてしまい、何者かの陰謀で謀反の罪を着せられてしまう。セジャは、父親である第21代国王・ヨンジョの命令で、水や食べ物も与えられないまま米びつに閉じ込められ、すでに6日間が経っていた…。 父のことが心配で仕方ないサンは、厳重な警備の中、自ら食料を届けようと決心する。そして真夜中、父親の元へ向かう道中で、サンは女官見習のソンヨンと内侍見習いのテスに出会う――。