今永昇太「出力を抑えて相手に勝てるほど甘くない」…10失点KOのメッツ戦で感じた「過信」
◇27日(日本時間28日) 大リーグ ジャイアンツ3ー5カブス(サンフランシスコ) カブスの今永昇太投手は27日、敵地でのジャイアンツ戦に先発登板し、6回3失点で勝ち負けはつかなかった。5回まで1安打無失点に抑えていたが、6回2死一塁から3連打に暴投も絡んで3失点とつかまった。チームは延長戦を制して5ー3で競り勝った。試合後の一問一答は次の通り。 ー6回はもったいなという感じか。 あそこはポンポンポンと失点してしまった。もっと工夫できることがあったんじゃないかと思う。自分からミスしてしまった。 ー今日は球速が出ていた。 出力を抑えて相手に勝てるほど甘くないと前の試合で痛感した。その反省を生かして、出力を保ったまま、終盤どれぐらい続けられるか、やってみた。 ーあと、2、3試合前半は投げると思うが、そこに向けて。 裏を返せば、今日みたいな投球をしないと、相手と同等、これでここまでなんだと。僕の中では支配もできていない。こんなにやらないといけないと、いい勉強になった。 ー前回自身ワーストの成績。チームも4連敗。どう向き合ってこの1週間を過ごしたか。 この1週間はめちゃくちゃ不安だった。次の登板も不安な気持ちを持ったまま過ごす。キャンプの時にミーティングで、カウンセル監督がおっしゃった言葉がある。殴られても立ち上がればいい。別にパンチを喰らうことは悪くはない。その後に立ち上がるのが大事なんだと言っていた。今週はすごくパンチを食らった状態でなかなか厳しい1週間だったが、こういう立ち上がろうとする姿勢を誰かに見てもらえたら。 ーやらないといけないこと。 (前回の登板で)ここで何も成し遂げていない自分が、なんで8割で抑えようとしているんだと。そこはものすごく過信していた。今日ぐらいの出力を出し続けないと通用しないというのは本当に勉強になった。 ー今回は出力は出し切った? 出し切った。ああいう時には6回、7回でピンチが起きる。あそこで6回無失点、7回も何事もなかったように切り抜ける。その投球カウンセル監督から求められている。その投球をやっていきたい。 ー殴られても立ち上がる。この1週間、奮い立たせるために何かやったことは。 特にはない。眠れない日があったり、今日の試合前も弱気になってしまった。でも、最後やるのは自分しかない。自分のモチベーションは自分で上げる。へこみそうになりながらまた戻して、へこみそうになりながらまた戻してみたいな感じで過ごしていた。 ーオールスターについて。 それが手に届くところにあるならば、やはり目指さないと。一生あるかないか、かもしれない。もちろんこれから先も出れるような成績を収めることが大事だが、チャンスがあるなら掴んだ方がいい。それは2番目の目標で、カブスが勝つために投球をしていれば、おそらく近づいていく。そこを一番にしない。
中日スポーツ