台風のなか周回コース延々…走れば走るほど批判高まる『24時間テレビ』マラソン「募金1億円突破」も「着服問題言及せず」に募る不信感
8月31日にスタートした『24時間テレビ47』(日本テレビ系)は、開催前から注目を集めた。実業家のひろゆき氏が、Xで《パラリンピックを中継すれば良いのに。。。》とポストしたのを皮切りに、賛否の入り混じったポストが相次いだのだ。 【写真】一心不乱に…やす子、“縁切り神社”でお祈り姿 とくに注目を浴びていたのが、台風10号が接近するなかで開催された、やす子による24時間マラソンだ。大会前、やす子が「競技場内での周回コース」を走ると日本テレビが発表すると、《24時間マラソンではなく24時間拷問》など、非難が殺到した。 そんななか、31日午後7時55分、やす子は周回コースとなっている日産スタジアム(横浜市港北区)でマラソンをスタート。それでも、視聴者からの批判はやまなかった。 《えっ?雨に打たれながら!?まじ? 変わらぬ景色の中、24時間も雨に打たれながら競技場内の周回コースを走り続ける。なんかの拷問なの? いくらなんでもやす子さんが可哀想。児童養護施設の方々の為に走るやす子さんを24時間テレビはなんだと思ってるだろうか。》 日付が変わって9月1日、午前6時半ごろから、やす子は番組のメイン会場である両国国技館(東京都墨田区)を目指し、日産スタジアムを出発した。マラソン風景の際には、リアルタイムで募金額がカウント表示されていたが、日付が変わるころにはその額が1億円を突破。やす子が両国国技館に向けてスタートを切った時点では、約1億3600万円を記録していた。 この事実に、Xでは次々と驚きの声が上がる。 《24時間テレビ、募金額1億集まってるとか嘘だろw》 《あんな事件があったのにも関わらず募金する人無茶苦茶心広いな》 2023年11月、日本テレビの系列局である日本海テレビの元経営戦略局局長が、10年もの間『24時間テレビ』への寄付金を着服し、懲戒解雇されたことは記憶に新しい。今回、冒頭でいっさいこの件に触れなかったことについても、Xでは疑問の声があがっている。 《謝罪など当事者なのに一言触れる必要あるでしょ。このままこの件に触れずに終わるのはなしでしょ。マスコミなんだから政治家とは違う責任を果たしてほしい》 『24時間テレビ47』総合プロデューサー吉無田剛氏は、公式ウェブサイトで次のように述べている。 《昨年の放送が終了し、翌年の準備を始めた矢先のことでした。「募金の着服」という不正行為が発覚。多くの方の善意で成り立っている根幹が揺らぐ事態に、番組制作は数ヶ月の間、ストップしました。 正直、まだ多くの方の理解を戴けているとは思っていません。一度、揺らいでしまった信頼はすぐには取り戻すことはできないと感じています。ただ一方で、これまで番組に携わってきた多くの出演者・スタッフが、心からの善意で、全力でチャリティーに取り組んできたことも事実で、支援を待っている方が全国にいることも事実です。これまで続けてきたチャリティー自体を否定したくはないですし、続けることでしか信頼を回復することはできない…。そんな思いで、今、ようやくスタートラインに立つことができました。》 『24時間テレビ』の今後について、テレビ局関係者は次のように語る。 「正直なところ、次回以降も開催できるかどうかはわかりません。とくに、やす子さんのマラソンの強行開催ぶりは、視聴者の目にあまるものだったに違いありません。また、出演する人たちも、誰もがやりづらさを感じているでしょう。募金額が1億円を超えたことについても、順調なように見えますが、年々、募金額は減っているのが現状です」 台風10号は熱帯低気圧に変わったが、やす子が無事、ゴールできたとしても、番組への批判の嵐はやみそうにない。