元小学校講師〝差し戻し審〟始まる 児童に大けがさせた罪に問われ… 改めて無罪主張【長野】
児童に大けがをさせた罪に問われている元・小学校講師の差し戻し審が長野地裁で始まりました。弁護側は改めて無罪を主張しました。 傷害の罪に問われているのは、速水英典被告(45)です。起訴状などによりますと、2020年11月、勤務先の軽井沢町の小学校の校庭で男子児童を注意しようとした際、胸を踏みつけ、頭を排水溝にぶつけたとされています。 男子児童は頭の骨を折るなど全治およそ1カ月の大けがをしました。 去年6月、1審の長野地裁は速水被告が男子児童にけがをさせたことを認定。 懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 しかし、今年3月、2審・東京高裁では「ほかの原因で男児がけがをした合理的な疑いが残る」として、1審の判決を取り消し、長野地裁での裁判のやり直しを命じました。 そして25日、長野地裁で始まった差し戻し審。 検察側は、「被告は、男児が起き上がろうとした際に胸部を踏みつけた」「被告に打撃を受け頭をぶつけた」などと、1審と同じ主張を展開。 一方、弁護側は「1審での審理を再び蒸し返すものであり、極めて遺憾」「骨折部位を衝突させることは物理的に不可能」「被害者が暴れて自分で衝突した」などと、改めて無罪を主張しました。 次回は11月5日に証人尋問が予定されています。