サザンオールスターズ 来年1月に全国アリーナ&ドームツアー 能登半島地震被災の石川から“心寄せ、音楽で明るい話題届けたい”
国民的バンドのサザンオールスターズが、来年1月から6年ぶりの全国アリーナ&5大ドームツアー「LIVE TOUR 2025『THANK YOU SO MUCH!』」(13か所26公演)を行うことが12日、分かった。 【写真】サザン、ロッキン大トリ 1992年の「歌う日本シリーズ1992~1993」(全40公演)に次ぐ公演数で、50万人以上の動員を予定。1月からの前半がアリーナ公演(16公演)、4月からの後半はグループの国内最年長記録(5人の平均年齢69歳)として、5大ドーム公演(10公演)に挑む。 始まりの場所には、石川(石川県産業展示館)を選んだ。元日の能登半島地震からまもなく1年、9月には豪雨に見舞われるなど、今なお厳しい状況が続く北陸の人たちに心を寄せ、音楽で明るい話題を届けたい―という桑田佳祐(68)、メンバーの思いが反映された。 また、この冬に予定していた16枚目のオリジナルアルバムの発売時期が延び、「THANK YOU SO MUCH」のタイトルで来年3月にリリースすることも決まった。連日スタジオで作業し、作品への熱量と愛情が増す中、満足いくまでとことん突き詰めて、納得したものを届けたい―という理由から延期を決めたという。 桑田は9日のレギュラーラジオ番組内で「私、レコーディングしている時が一番幸せでございまして。本日、アルバムの全曲のリズム録(ど)りと歌入れが終わりました」と報告。新たにレコーディングした楽曲と、配信リリースした「盆ギリ恋歌」や「歌えニッポンの空」「Relay~杜の詩」の聴き比べ、細かなミックスバランスの調整をしているとした。アルバムリリースは「葡萄」(15年)以来10年ぶりで令和初。仕上げの段階に入ったが、妥協なき作業が今も続く。 今回の発表に際してサザンは「この言葉に想(おも)いを込めて。『THANK YOU SO MUCH』」とコメント。デビュー47年目、簡潔なメッセージの中にもファン、スタッフ、多くの音楽人への「ありがとう」の思いを込めた。 〇…サザンが“最後の夏フェス”として9月23日に大トリを務めた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(茨城・ひたちなか市国営ひたち海浜公園)のライブビューイングが、全国の映画館でアンコール上映(12月13~17日)される。収益の一部は、能登半島地震及び豪雨で被災された方々の支援のため、災害義援金として石川県に寄付される。
報知新聞社