iPhone 15 Proを丸1年使ってもあまり大きな感動が得られなかった理由
1年経っても正解がわからなかったアクションボタン
iPhone 15 Proシリーズはサイレントスイッチの代わりにアクションボタンが採用され、長押しすることでカメラやボイスメモ、あるいはショートカットで作成したものを瞬時に起動することができます。 当時は個人的にiPhone 15 Proの最新機能期待度ランキング上位の機能でしたが、1年間いろいろな機能を割り当ててみても未だにどのアクションを割り当てるのが正解なのか見えてきません。 ボタンが少し押しにくい場所にあったり、設定できるアクションが1つのみに限られているため、自由度もそこまで高いように感じませんが、たとえば2回あるいは3回長押ししたら別の機能を割り当てられる、なんてことができたら今より使い勝手はより便利になると思っているため、こればかりは今後のアップデートで対応してくれることを願うばかりです。
空間ビデオの存在は大きい。だけど肝心な「見るためのデバイス」の存在は遠い
iPhone 15 Proのカメラは空間ビデオ撮影に対応しているため、持ち運び可能な3D空間撮影カメラともいえます。ただ、撮影した空間ビデオを完全体で見るには約60万円のApple Vision Proが必要となり、あまりにも鑑賞するためのハードルが高いというのが惜しいところ。 個人的なエピソードにはなりますが、愛犬が亡くなる数週間前に散歩の様子を奇跡的に空間ビデオで収めていたため、編集部のApple Vision Proをお借りしてその動画を鑑賞したところ、まるでその当時の散歩の場面を空間ごと切り取ったような立体的な映像を眺めることができ、再び愛犬に会えた嬉しさと寂しさの気持ちでいっぱいになり何度も涙を流しました。 以降、絶対に忘れたくない出来事は空間ビデオで撮影するよう心がけていますが、こちらは鑑賞するためのデバイス(Apple Vision Pro)が揃ってこそ初めて完成する素晴らしい体験だと強く感じました。
USB-Cポートは最近になって便利さを一段と感じるように
iPhone 15シリーズがこれまでのiPhoneと大きく異なる点は、LightningからUSB-Cポートへ移り変わったことです。 なかでもiPhone 15 Proは高速データ転送に対応したUSB 3が採用されていますが、個人的にデータの高速転送については必要な場面がなく、iPhoneからMacへ写真や動画を転送したいときはAirDropを使っていたため、その点に関してはあまり恩恵を受けることはありませんでした(充電も旅行以外では常にMagSafeを使用しているため。) ただ、今年のAmazon Prime Day(プライムデー)2024で購入したARグラスこと「XREAL Air 2 Pro」との接続が変換機なしにそのままダイレクトに繋げて日々の映画鑑賞が快適に楽しめているため、今になってUSB-Cの素晴らしさに感動しています。