豪雪の青森市内 仕事始めは雪片付けと大渋滞から
多くの人が仕事始めとなった6日。青森県内では、各地で始業前の除雪が最初の業務となり、作業に追われる従業員の姿が見られた。道路にはうずたかく積まれた雪があり、あちらこちらで渋滞が発生した。 午前7時、積雪124センチの青森市。同市第二問屋町では、リコー青森支社で約30台の営業車が雪に埋まっていた。午前7時半ごろに出勤した工藤健二さん(53)は「正面玄関も半分くらいの高さまで雪でふさがっていて、仕事より雪を片付けるのが先だった」とスコップを手に苦笑いを浮かべた。 大平教材社では、先月28日からの休業期間に業者へ依頼していた除雪が実施されておらず、敷地が腰あたりまで積もった雪で覆われた。午前6時に出社した従業員から知らせを受け、慌てて駆け付け除雪作業にあたった大平亮取締役は「完全に予定外。駐車場がないので、従業員の出社を遅らせることも検討しないと」と頭を抱えた。自身もあいさつ回りのため午前中に弘前市へ向かう予定だと言い「間に合うかどうか……」と途方に暮れていた。 青森市内は幹線道路では除排雪が進んでいるものの路面の雪に降り出した雨の水分が乗って滑りやすくなっており、所によっては歩道側から高い雪の壁が迫って視界が制限された状態に。通勤時間帯はノロノロ運転が続き、運転者はスローペースの車列の中で慎重に車を進めていた。