「連敗すると一気に崖から転がり落ちる悲劇がある」「転がったら早いぞ」FC東京戦で黒田監督が示した“連敗アレルギー”という執念【町田】
FC東京戦の勝利の意味
2024年4月21日、FC町田ゼルビアがFC東京に2-1と勝利。前節の神戸戦で敗れたショックを打ち消すと言っても大袈裟ではない勝点3を手にした。2-1で迎えた後半は押し込まれる展開ながらも粘り強い守備で対抗。そのまま逃げ切った戦いぶりは、ある意味町田らしいものだった。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 試合後の監督会見で印象的だったのは、黒田剛監督が「連敗しなかったこと」について話した件だ。 相手が同じ首都クラブのFC東京で、しかもアウェー。かなりプレッシャーがあった状況下で、黒田監督は「絶対に連敗だけはできない」想いがあった。 「去年(J2リーグで)連敗せずに優勝を手繰り寄せた経験から、『連敗すると一気に崖から転がり落ちる悲劇がある』ということを選手たちに伝えて向き合わせました。 転がったら早いぞと。今は食らいつけば上にもいけるし、トップを狙えるポジションにいる。1試合、2試合で7、8位、気づいたら10位以下ということもあるし、毎節ごとに状況が変わることも選手たちに伝えました」 上に食らいついていく目標を掲げてスタートした以上、連敗してはいけないこだわりを黒田監督は携えている。選手たちにも「執念を持って、それを全うしてほしい」と伝えているという。 U−23日本代表の藤尾翔太や平河悠、さらに主砲のエリキが不在のなかで「得た勝利の意味は大きい」とも話していた黒田監督。実際、「東京ダービーと言っていいか分かりませんが、新参者として早く東京のダービーと呼べるような、または町田の名を東京に轟かせることができるかどうか、いろんな意味ですごく深い試合になった」とも指揮官は述べていた。 黒田監督の“連敗アレルギー”が間違いなくチームの士気を高めるファクターになっている。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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