内野聖陽、初共演の岡田将生は「すごくかわいい」と笑顔!『アングリースクワッド』上田慎一郎監督の不撓不屈の精神に惚れ込む
上田慎一郎監督最新作『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開)の完成披露上映会が11月7日に新宿ピカデリーで行われ、内野聖陽、岡田将生、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、小澤征悦、上田監督が出席した。 【写真を見る】美しい花柄のワンピース姿で登場した川栄李奈 上田監督が代表作『カメラを止めるな!』(17)の公開前から準備を進めていたプロジェクトとなる本作。韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に、上田監督がオリジナリティを加えて映画化。税務署に務めるマジメな公務員(内野)がひょんなことから天才詐欺師(岡田)と手を組み、詐欺師集団“アングリースクワッド”とともに壮大な税金徴収ミッションに挑む姿を描く。 豪華出演者陣が集結して騙し合いバトルを繰り広げる本作だが、主演の内野は「上田監督が、遠慮せずに好き放題にやっていただくこと。それを大切にしていました」とにっこり。「ありがとうございます!」とお礼を述べた上田監督は、「キャストの皆さんが歴戦の猛者たちばかり。現場でいろいろなアイデアを出してくださる。自分のプランがいい意味で壊れるので、そこから限られた時間のなかでプランを再構築していった」と撮影を振り返りつつ、「大変ではありましたが、幸せでした」と充実感をにじませていた。 上田監督が「歴戦の猛者」とキャスト陣を表するなか、内野は「ワンダーランドに行くような感じ。毎日がおもしろかった」と楽しそうに撮影現場を回想。内野演じる気弱な税務署員と異例のタッグを組むことになるイケメン詐欺師を演じた岡田も「ワンダーランド」と同意しつつ、「劇団のような感じで、皆さんとアイデアを出しながらお芝居を構築していった」と新鮮な体験ができたという。また内野は「岡田くんは、すごく優しい」と、岡田とのタッグにも大満足の表情を見せた。初共演となった2人だが、内野が「詐欺師ってちょっと怖いキャラなのかなと思っていたんですが、岡田くんがやると甘えん坊みたいな感じで、すごくかわいいんですよ。ちょっと許せちゃう」と目尻を下げると、大爆笑した岡田は「ありがとうございます」と喜びを伝えていた。 2022年春にクランクイン予定だったものの、コロナの再拡大を受けて撮影延期を余儀なくされたという本作。やっと撮影にこぎつけたところ、上田監督がコロナに罹患してしまったこともあったのだとか。内野が「コロナ禍で監督が罹患しちゃって。撮影が止まるのかなと思ったら、『やります』と言ってリモートで演出してくれた。『カメラを止めるな!』って。撮影は止まらなかった」と上田監督の代表作を引き合いに出すと、会場から笑いと拍手が上がった。上田監督は「スケジュールを止められなかったので、自宅から。その状況で数日間、リモート演出をさせていただいた」と初の試みについて明かしていた。 全16話ある韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に映画化した本作だが、内野は「ホンづくりから参加してくれないかと言われた」と脚本づくりの段階から参加したと告白。上田監督が書いた脚本に対して「いろいろな意見をけんけんがくがく。何十回も打ち合わせをした」とたくさんの苦労を経て脚本が完成したと話す。内野は「彼(上田監督)が不撓不屈の精神でこの作品をつくりあげたことは、僕が誰よりも知っている」と力強く語り、「稿を重ねるごとに、どんどんすばらしいものにしていった。その気迫と情熱にやられた。私は『地獄まで一緒にやってやる!』と言ってつくられた作品。監督の思い入れはひとしおだし、そういう作品に参加させていただいて非常に光栄でした」と必死に食らいついた上田監督の情熱を称えていた。 取材・文/成田おり枝