技術磨き、親睦深める 大阪と奄美のチームが合同練習 中学生女子サッカー合宿
夏休みのスポーツ合宿で鹿児島県・奄美大島を訪れている大阪市の女子サッカークラブ「FC Fairies(フェアリーズ)」は2日、奄美群島内の女子中高生らが所属する「FCベルーガ奄美」のメンバー4人と奄美市の名瀬運動公園グラウンドで合同練習を行った。両チームの生徒らは互いに技術を磨きながら、親睦も深めた。 フェアリーズは大阪市内の中学校でサッカー部に所属する女子生徒らが集まり、月2~4回の頻度で活動。奄美合宿は指導者の一人が徳之島出身であることがきっかけで、2022年に続き2回目。今回はメンバー16人と引率者2人が参加し、1日から3泊4日の日程で滞在している。 この日はパスやゴールを決める基礎練習を中心に取り組み、最後はミニゲームも行った。生徒たちは互いに声を掛け合いながらボールを追いかけ、サッカーを通じた交流を楽しんだ。 大阪市立新北島中3年の金栗聖那さん(14)は「奄美は緑が多くて空もきれい。(練習中は)地元の選手がコミュニケーションを取ろうとしてくれた。交流を楽しみ、大阪に帰っても忘れないようにしたい」と笑顔で話した。 女子サッカーチームがある県外の高校に進学を希望しているという名瀬中3年の久井舞乃空(まのあ)さん(15)は「大阪の選手は足元でボールをコントロールする感覚が慣れていて参考になった。意味のある練習ができている。もっとプレースタイルを学びたい」と話した。 フェアリーズ代表指導者の松田尚之さん(43)は「普段の部活では男子に交ざって練習している女子が、もっと前に出て活躍できる機会になれば」と期待した。 3日は与論島と沖縄の女子サッカークラブも合宿に参加し、全チームで合同練習を行う予定。