サッカー日本代表の森保監督の戦略、野球に通じると感じたよね。チームはドライチ選手に期待やけどフラットな目で戦力を作り上げるよ【岡田彰布のそらそうよ】
森保采配は誇れるもの 感動をありがとう、やで
ドライチの高山は38試合しか今年一軍で出場していないんやけど、彼なんかも伸びしろはまだあると思っている。フラットな目でそういう選手を鍛えていきたいよな[写真=BBM]
皆さんと同じように、ワクワクしてテレビを見つめていました。時間を忘れての観戦。時計の針は午前3時。サムライブルーの最後はPK戦での敗戦となってしまった。 サッカーのW杯である。ドイツ、スペインを破り、見事な決勝ラウンド進出。こうなれば当然、夢を見ます。ベスト8からベスト4へ……とかね。でも、そこにはやはり高い壁が立ちはだかっていた。クロアチア戦、死力を尽くした戦いだった。こういう試合を見ると、ホンマ、胸が熱くなる。負けたけど、感動をありがとう。そういう気持ちになった。 サッカーと野球。まったく違う競技であるが、監督目線で追うことがある。特に今回、森保一監督の用兵、戦略には野球と通じるところがあると思った。拮抗した展開の中、後半戦に「切り札」を投入する。それがグループリーグのドイツ戦とスペイン戦でズバリとハマったのだが、野球もそう。ベンチにいる切り札的な選手を、どの場面でつぎ込むか。勝負どころの見極めは、勝敗に直結する。それを的確に判断するのが監督の役目。そういう意味では森保監督の采配は、ホンマに誇れるものやったと思った。 そんなとき、担当のS君から、こんなメールが。「恒例の日本一早い順位予想、今年はできないですよね?」。エッと思わず声が出た。オレ、もう評論家ではないで。阪神の監督なんやで。立場を考えてよ。そんなん、できるわけないやろ。 これまで12月中に翌年の順位予想を何年もやってきたけど、今回はお断りします。他球団のことを評価する立場でないし、失礼にあたる。ただ・・・
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週刊ベースボール