アギーレJが選んだ安定路線
グループDに所属する日本は1月12日にパレスチナ代表、16日にイラク代表、20日にヨルダン代表と対戦する。イラクとヨルダンはザッケローニ前監督時代のアジア最終予選で対戦し、イラクにはともに1対0で辛勝し、ヨルダンには敵地で1対2と苦杯をなめている。 1位突破ならば準々決勝をグループCの2位と、2位突破ならばグループCの1位と戦う。グループCではイラン、UAE、カタール、バーレーンがしのぎを削る。アギーレ体制では対戦経験のない中東勢との4連戦に対して、指揮官は心配無用を強調した。 「相手が中東かどこかというより、自分たちが機能するかどうかが重要だ。相手には敬意を払わなければいけないと私は思っている。しかし、自分たちを最もリスペクトするという形で、自分たちが機能するかどうかを求めていきたい。もちろん相手のことも考慮するが、自分たちのことを考えることが一番重要だと思っている」 前出の水沼氏も、中東勢との対戦をこう分析する。 「初戦のパレスチナは別として、最も嫌な相手はイラクとなるだろうか。世代別の代表戦で日本はイラクに完敗しているが、その中にはすでにA代表でプレーしている選手が数多く含まれていた。非常に伸びているチームのひとつと言えるかもしれない。昨年3月の対戦で負けているヨルダンは、中東以外の地で戦うときにどのくらいの力を出してくるのか。テニスの全豪オープンなどを見ていてもわかるように、1月のオーストラリアは酷暑に見舞われる。シーズン終了後のオフも少なく、暑熱対策などは現地へ行ってからになるが、それでもオーストラリアの環境は日本にプラスするのではないか。韓国や開催国のオーストラリアを含めて、どの国もアジアの頂点に立ちたいと思っている。過去の大会を見ても、一筋縄ではいかない戦いの連続になるので、どんなことが起こっても動じないメンタル力の強さが問われると思う」