2024年のXmasケーキ、平均4561円 前年比3.4%値上げ イチゴなどの価格高騰が重荷
物価高の影響で、今シーズンは買い控えを懸念した「価格」据え置きの傾向目立つ
今シーズンのクリスマスケーキ価格は前年から149円・3.4%の値上げとなった。23年に続き値上げとなったものの、原材料価格分のみで前年比4%の値上がりが試算されるなかで、価格の上昇は大幅に抑制された。価格を据え置いたケーキでも、購入制限の導入やイチゴなどの装飾を控えめにしたもの、トップラインを廃止して普及価格帯のみに絞るといったケースがみられた。消費者の財布が緩むことを期待した「大幅値上げ」が目立った昨シーズンと異なり、例年以上に価格を意識した控えめな値付けが目立つクリスマスシーズンとなりそうだ。 スイーツ・ケーキ通販サイト「Cake.jp」が10代~70代の男女301名を対象に「クリスマスケーキに関する意識調査」を実施した結果、今年のクリスマスケーキに求めることは、「味」に続いて「価格」を重視する傾向が強いことが分かった。昨シーズンにも兆候が見られた、高額ケーキの敬遠や低価格品への人気集中といった「値上げ疲れ」がハレの日消費の代表格であるクリスマスにも本格的に波及しつつあり、今シーズンにおけるケーキ商戦の成り行きが注目される。