“「三菱パジェロ」が復活”は本当? 2026年以降に発売か
日本で「パジェロ」の名称が復活
最近の自動車メディアでは“パジェロ復活”がおおいに話題になっている。キッカケとなったのは、2024年3月22日付の日本経済新聞(以下、日経新聞)が「三菱自動車、『パジェロ』復活 26年度にも国内発売」との見出しで報じた記事だ。 【写真】三菱の最強にして歴史的なオフローダー、パジェロ。その歴代モデルの画像を詳しく見る(15枚) パジェロといえば、2019年に国内販売を終了した三菱最強にして、歴史的なオフローダーである。同記事によると、そんなパジェロブランドのSUVが早ければ2026年度にも国内で復活すると、三菱の販売店向け会議で明かされたという。さらに、先日発売されたピックアップトラック「トライトン」の車台(プラットフォーム)を使って、東南アジアで生産される……と、クルマのおおまかな内容も伝えている。 ともあれ、三菱自動車広報部に同記事の真偽を確かめると「将来の商品計画に関してはお答えできません」との回答だった。一応は自動車メディアに30年以上たずさわっている筆者の経験上、自動車メーカーがこういう答えかたをするときは、その内容はほぼ正しく、しかも具体的に進行中であることが多い。 記事内容が事実無根であれば、メーカーは明確に否定するだろう。逆に、そこになにかしらの根拠があっても、まだどう転ぶか分からない段階なら「検討中」との回答がお約束だ。しかし、今回は生々しい内容すぎて答えようがないのか……と勝手に想像してしまった。 日経新聞とパジェロといえば、同紙が8年半以上前の2015年12月5日付で報じた「三菱自動車がパジェロの新規開発を中止」というスクープ記事を思い出す。当時はさほど大きな話題にはならなかったが、パジェロがその後、2019年9月に国内向け生産を、2021年7月には海外向け生産も終了して、結果的に記事が正しかったことが判明する。 いずれにしても、日経新聞の記事を信じれば、今後2~3年で、日本でパジェロが復活する。というわけで、その来るべき新しいパジェロの姿を想像してみたい。