メルセデスの弱点は高速域! ラッセル「だから、より高速でコーナーを曲がる予選が苦手なんだろう」と推測
メルセデスのジョージ・ラッセルはF1日本GP予選でQ3に進出したものの9番手止まり。チームメイトのルイス・ハミルトンはそれをわずかに上回り7番手となったが、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からは0.569秒離されている。 【リザルト】F1第4戦日本GP:予選結果 ラッセルは最終セクターでミスがあり、フェルスタッペンから0.811秒遅れてものの、ミスがなければ予選5番手以内を狙えたと考えている。 「セッション前には、自分たち、フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティンの間に0.1秒ほどの差があると予想していたんだ」 そうラッセルは振り返った。 「予選では、1ラップをまとめられるかどうかが、6つのポジションの違いになる」 「ターン11までに0.25秒差だったから、0.4秒差でフィニッシュできると思っていた。ひとつの小さなミスでタイムを失ってしまった。それが残念だったよ」 メルセデスは今季マシンW15の一貫性のない挙動を嘆いており、週末最初のフリー走行では好調なものの、予選になると物足りないパフォーマンスに変わることが多い。 ラッセルは、この原因はマシンの高速性能にあり、予選では燃料搭載量が少ないことから、W15に適しているコーナーの性格を変えてしまうため、その傾向が顕著になると考えている。 「クルマの長所も短所もわかっている。弱点は高速コーナーだ」と、ラッセルは付け加えた。 「予選で燃料を抜けば、コーナーはどんどん速くなっていく。だからコーナーでは自然と(相対的な)ペースが落ちてしまうんだ……」 「現時点では、この高速域での性能を改善するために、より思い切ったテスト項目を行っているのは間違いない。マシンは低速と中速ではうまく相関しているんだ」 「でも高速域での性能については、まだまだなんだ。僕たちがファクトリーで目にしているモノと比べてね。だからそれを克服する必要がある」 「予選になって燃料がなくなると、スピード域はどんどん上がっていく。それは少しずつ僕たちに不利になっていくようなモノなんだ」 「レースでは、おそらく高速コーナーを時速30kmほど遅く回ることになる。より中速コーナーに近づくんだ」 「だから、それを理解する必要がある。シーズン序盤にそれが明らかになったのはいいことだ」 ラッセルは、2024年シーズンの早い時期に高速コーナーを備えたコースが続いたことが、メルセデスの苦戦を際立たせていると考えている。 もしシーズン序盤に高速サーキットが少なければ、メルセデスにとって”まったく違った絵”が描けたはずだと彼は言う。 「残念ながらこのカレンダーの性質上、高速サーキットが3つも続いている」 「もしバーレーン、バクー、シンガポールでシーズンをスタートさせたら、おそらくメルセデスにとってまったく違うイメージになっていただろうね」
Matt Kew