仙台ボーイズ、自慢のマシンガン打線で打ち勝つ! 4回で14安打 マルチ安打5人
◆東北中央支部大会 ▽1回戦 仙台ボーイズ11―0仙台育英学園秀光ボーイズ=4回コールド=(5月12日、岩手・一関市、東山球場) 東北中央支部大会では、仙台ボーイズが仙台育英学園秀光ボーイズをコールドで下し快勝発進。2002年に東北初のボーイズチームとして発足した名門が、自慢の“マシンガン打線”で圧倒した。 ※ ※ ※ ライナーで、ゴロで、低く鋭い打球が次々とヒットになる。毎回の14安打。長打は4回の野村主将の左中間二塁打のみ。全員出塁で全員得点。5人がマルチ安打と仙台のマシンガン打線が爆発した。 東北初のボーイズチーム。1期生の櫻井康晴監督(37)は「平日もビニールハウスで打撃練習をしています。僕らの時からそうでした」と伝統を語る。さらに敗戦がチームを変えた。3月のメセナカップ大会2回戦で宮城県央富谷に0―1で敗戦。野村主将を中心に選手間ミーティングで「勝つ気持ち、練習に取り組む姿勢」を徹底的に話し合い、意識を変えた。 初回と3回の大量得点は2死走者なしから。3回に左前安打で起点となった佐伯はムードメーカー。「ベンチで声を出し続けています」。とにかく次の打者へつなぐ―。個々がコンパクトに鋭く振り抜き、束となってビッグイニングを作った。 平日は約2時間、真っ暗になるまで打ち込んできた自信が結果につながった。野村主将は「低い打球は徹底しています」と伝統を体現した。投げてはエースで4番の須田が4回を1安打零封。昨年からエース格だったが腰痛で欠場するなど故障に苦しんだ。「試合に出られない選手の気持ちも分かりました」と須田は全力プレーでチームをけん引する。東北ボーイズの最古の歴史を誇る仙台が久々に旋風を巻き起こしそうだ。 【仙台・登録メンバー】※は主将 ▽3年生 ※野村悠翔、鈴木統真、上地尚馬、佐伯祐星、千葉隆雅、須田爽介、星野遥貴、高橋駿、齋藤一真、齊藤伶惟、後藤謙太、山晴大、矢部隼、草ナギ亮太 ▽2年生 小島蒼祐、後藤日晴、栗本歩岳、山蓮輔、齋藤啓伍、伊藤未来、高根悠斗、犬塚壱朗、平尾海翔、齋藤光、塩田耀一
報知新聞社