FNNプライムオンライン

東京・大田区の磐井神社で11日、鑑賞用のアジサイを盗む高齢の男の姿を防犯カメラがとらえた。 高齢の男は毎日のように神社に来て、アジサイを吟味し、開花寸前のものを盗んでいた。 被害は約4万円に及び、神社は警察に被害届を出す予定だという。 【画像】アジサイの前に立ち、盗もうと手を伸ばす高齢の男

人のいない時間狙い…早朝にやってくる男

東京・大田区の磐井神社で11日午前4時ごろ、神社で育てている鑑賞用のアジサイを毎日盗んでいく“高齢アジサイドロボー”が、監視カメラにとらえられていた。 磐井神社神職・森田尚久さんは「こちらですね、今1株だけ置いておいてあって、両側空いてる状況です」と被害の状況を話す。 9日午前4時ごろ、人のいない時間を狙って、自転車でやってきた70代くらいの男は、アジサイの前に立ち、手をかけようとするが、一度やめた。 その後、見定めているのか、選び直したアジサイを手に取り、自転車のカゴに入れ、去っていった。 そして11日の朝4時半ごろ、男はまたしても現れた。 神社は対策として、盗難防止を呼びかける立て看板をアジサイのすぐ横に置いていたが、気にも留めない男は、顔を近づけたり、触るなどじっくりと約2分半吟味し、また1株選んで盗んでいった。 磐井神社神職・森田尚久さんは「ここ数日は、1日2個ずつなくなっています」と話していて、アジサイドロボーは連日にわたって、神社に来ては「1株」を往復して盗んでいくという。 さらにこの男は売り払うためか、すべて「開花寸前」のアジサイを盗んでいくという。

被害は3倍に…20株のアジサイ盗まれる

被害は約5年間に及び、2024年に入ってから3倍ほどに拡大、20株のアジサイが盗まれ、被害総額は約4万円にのぼる。 磐井神社神職・森田尚久さんは「（鑑賞を）楽しみにお参りされる方の思いをなくしてしまった。そちらの方で怒りが起きた」と話している。 磐井神社は、警察に被害届を出す予定だという。 （「イット!」 6月11日放送より）