「理想のオフィス空間」とは? ウェルビーイングを「見える化」する最新ライブオフィスを体感
改修後のオフィスを3Dで体験。スコアによる定量的な評価も
理想的なオフィスづくり、特に既存のオフィスを改修する場合は、現在のオフィスをどう改修すればいいのか、具体的なプランを練らなければなりません。また、どの程度のコストがかかり、どれだけの効果を見込めるのか? といった、定量的な目安も欲しいところです。 そこでパナソニックでは、既存のオフィスを従業員へのアンケートと環境センシングで分析し、多数の項目に分けてスコア化するサービスを提供しています。このスコアを見れば現在のオフィスの改善点が明確化されますし、どのようなソリューションが必要なのかがわかります。 オフィスの快適度をスコア化するサービスは2023年からスタートしたものですが、2024年11月、これに新たな機能が追加されました。それが、改修後のオフィスを3Dレイアウトで再現し、改修後の様子をビジュアル化するというものです。これにより、改修後のイメージをよりはっきりと把握できるようになりました。 さらに2025年には、改修後のオフィスのレイアウトによって、スコアがどの程度変わるのか、ビフォーアフターを可視化する機能のローンチを予定しています。特定のソリューションを導入することで、どの程度スコアの改善が見込めるのか数値で確認できますし、コストの概算まですぐにわかります。つまり、改修のコストパフォーマンスが数値化されるというわけです。この機能が加われば、改修のプランニングや可否の判断がさらにしやすくなるでしょう。 生産性の向上が社会的な課題となっている現在、従業員のモチベーションを高め、健康を促進し、離職率の低下にも寄与する、快適なオフィスづくりへのニーズは高まっています。ただ、その効果を定量的に測るのは難しいものがありました。今回紹介したサービスのように、具体的な数値やビジュアルで確認できるサービスが登場することで、国内のオフィスの健康化がさらに前進することが期待されます。
畑野壮太