福井県内沿岸のレジャー事故、イルカ被害が15人 敦賀海保7・8月まとめ、中京や関西圏の海水浴客ら
敦賀海上保安部がまとめた7、8月の福井県内沿岸でのマリンレジャーに伴う海難事故発生状況によると、人身事故は前年同期比4人増の17人で、海水浴中などにイルカにかまれけがを負った被害が15人を占めた。 【写真】イルカへの注意を呼びかける海水浴場の看板 イルカによる被害は22年1人、23年5人で、10人の増加となった。今夏はいずれも敦賀半島周辺で発生し、中京、関西圏からの海水浴客らが被害に遭った。同海保は、来年も引き続きイルカに対する注意喚起を行うとしている。 イルカ被害以外の人身事故は浅瀬での飛び込み、ヤスによる負傷の計2人で、死者は3年ぶりにゼロだった。人身事故の推移は2020年7人、21年10人、22年11人、23年は13人。 プレジャーボートの事故は浸水3隻、機関故障など運航不能2隻、岩場への乗り上げ、転覆各1隻の計7隻で、前年同期比4隻減。けが人はいなかった。 11月にかけては、例年波が高くなり岸壁や防波堤からの転落事故が多発する。昨年10月には、坂井市三国町の三国防波堤では釣り客3人が波にさらわれ2人が死亡した。同海保はライフジャケットの常時着用、防水パックに入れたスマートフォン携行による連絡手段の確保などを呼びかけている。
福井新聞社