村上春樹 人生に絶望し、立ち上がった浪人生に届けた言葉とは?「人生には必ず『どつぼ』のようなきつい時期があります。僕にもちゃんとありました」
◆JJ Cale & Eric Clapton「Sporting Life Blues」
J.J.ケールとエリック・クラプトンが歌います。「スポーティング・ライフ・ブルーズ」 中国の方からのお便りです。「品川狸」さん、31歳女性です。 「先日、初めて村上JAMに参加しました。普段あまり聴かない種類の音楽なので、ここじゃないと多分一生出会えない音楽だなと思いました。すごく貴重な体験でした。私は中学生の頃に初めて村上さんの小説を読んで、そこから日本文学にハマり、日本への留学を決意し、中国から日本にきました。もし村上さんの小説に出会っていなかったら、きっといまの私もここにいないでしょうね。会場の3階でステージ上の村上さんを見ていた時、本当に不思議な気持ちでした。人生は、数々の小さい奇跡と巡り合わせによって構成されてるのだなとつくづく思います。現在、自分でも何かを書きたいと思っています。しかし、いつも自分語りの文章になり、どの登場人物も自分になっちゃっています。村上さんはどうやって面白いキャラクターを作っていますか?」 僕の本を読んで、その流れで日本にいらっしゃったんですね。なんか責任を感じてしまいます。日本での留学生活を楽しんでください。 村上さんはどうやって面白いキャラクターを作っていますか? うーん。僕の小説の登場人物は、僕が作るというよりは、向こうから勝手に出てくることが多いんです。僕はそういう人たちを観察して、文章にするだけ。わりに楽です。でもそういう人たちが自然に目の前に出てくるのを、じっと待っている我慢強さが必要になってきます。そのためには何をすればいいか? まわりの人をよく観察すること。たくさん本を読むこと。そんなところかな? 慌てることはありません。じっくりやりましょう。
◆Summer Has Begun!~夏は来ぬ(feat. Carole Nobuka)
Red Kimono Projectというグループが英訳の歌詞で歌います。 「Summer Has Begun!~夏は来(き)ぬ」 僕はこの歌詞を「ホトトギス、早くから起きて啼いているな」という意味だとずっと思っていたんだけど、実は「早起き啼(な)きて」じゃなくて「早も来、啼きて」だったんですね。「早くもやって来て啼いているな」ということ。長く生きていると、いろんな発見があります。 *