華原朋美、人気バラード「サイレント・イヴ」で辛島美登里と復帰後初のデュエット
歌手・華原朋美が10月1日リリースの大ヒットカバーシリーズの第2弾「MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-」に収録される「サイレント・イヴ」で、同楽曲のオリジナル・アーティストの辛島美登里とデュエットすることが分かった。 「サイレント・イヴ」は、90年11月にリリースされ、ドラマ主題歌として大ヒットを記録したバラード曲。 華原朋美にとっては、高校時代に経験した失恋の想い出がある楽曲だそうで、その失恋は毎年冬になり、この曲を聴くと、当時のことを思い出すほど記憶に残る体験だったという。 そうした中、今回のカバーアルバム制作に際し、「その想い出に一つの区切りをつけたかった」という意思を込めて選曲。さらに、当時繰り返し聴いた自身の“記憶”に刻まれている辛島の歌声とともに、この楽曲をカバーしたいという強い願いから辛島にデュエットをオファーして快諾されたことで、今回のコラボレーションが実現した。 スタジオで初対面をした2人は、レコーディングに入る前に華原から当時の思い出を辛島に伝え、そこからお互いの「サイレント・イヴ」にまつわるエピソードを語り合ったといい、この日公開されたミュージックビデオからは、初対面した際にスタジオで撮影され、レコーディングの雰囲気や、お互いが見つめ合いながら歌唱する緊張感がひしひしと伝わってくる。 華原は、「高校時代、失恋をした同じ時期に『サイレント・イヴ』をよく聴いていました。当時、この曲を歌っては『前に進まなくてはいけない』という気持ちになり、助けられた1曲です。”私の夢をつかむまで”という歌詞に共感し、とても前向きになったことを覚えています」とし、「当時の失恋の思い出が大人になっても心残りだったので、こうして今回辛島さんとご一緒できたことで一つの区切りをつけることができ、自分にとっても人生のステップアップになりました」とコメント。 一方の辛島は「正直、この曲は“女性の失恋”を歌っていて、とてもシリアスな歌なので、本当はデュエットに向いていないんじゃないかと思いました。男性とのデュエットであれば、男女の距離感を伝えることができるかもと思った部分もあり、女性とのデュエットは少し不安な思いもありましたが、今回華原さんと共演させて頂き、“一途に好きだった女性が自分を変えていかなければならない”という女性の想いを華原さんが歌われているならば、私は“優しいエールを送れる存在”になれるように…という新鮮な気持ちで歌うことができました。この曲を知っている方も改めて聴いて、新しい何かを見つけて頂けたらうれしいです」と話している。 なお、華原にとってデュエット作品は、03年10月にリリースした、「朋ちゃん&コロッケ」のマキシシングル「ありがとね!」以来11年ぶりで、復帰後初となる。