【有馬記念】シャフリヤール、大外枠はねのけ2着 ハナ差届かずも藤原師「本当にすごい」と馬の力褒める
◇22日 第69回有馬記念(G1・中山・芝2500メートル) 何とも惜しい敗戦だった。10番人気のシャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原)が16番ゲートの大外枠をはねのけて、レガレイラとの叩き合いで2着に入った。 ◆ほぼ同着…レガレイラとシャフリヤール、有馬記念は超激闘のハナ差決着【写真】 枠順抽選後に陣営は逃げ宣言をしたが、レースでは中団をキープ。C・デムーロは「道中はリラックスして、リズム良く走れていた」と振り返る。そして、4コーナー手前で外から一気に先行集団目がけて差を詰める。その勢いに大観衆もヒートアップ。直線入り口、ロスなく内から進路が空いたレガレイラと馬体を併せる形に。急坂を駆け上がり、そのまま2頭が抜け出してゴールしたが、ハナ差届かなかった。鞍上は「最後の100メートルの所で苦しくてもたついた」と敗因を分析した。 ただ、惜敗にもしっかり仕事を成し遂げたチームは表情もすがすがしかった。藤原師は開口一番「本当にすごい」と馬の力を褒めた。そして「ただ、やっぱり16番がね。逃げられなかったけど、その気持ちがあったから、いい競馬をしてくれたと思う」と結果を受け入れた。 鞍上は仕上げてくれた厩舎関係者に「これまで乗った中でトップレベルの状態だった。これだけ走れて光栄です」と感謝した。師は「想像以上に馬も若く、まだ成長している。どんどん上がってきているからね」と、6歳でも成長を続ける愛馬には驚くばかり。今後については「オーナーと相談してから」と話し、「みんなもドキドキしたいいレースでしたね。100点」と明るい表情で締めた。
中日スポーツ