永遠のケービン④ 9本のコンクリート柱 帰ってきた令和阿房列車で行こう 第二列車
なかなかいいアイデアで、昔懐かしい改札鋏(かいさつばさみ)で切り込みを自ら入れられる。
記念にもう1枚買って入室すると、タブレットを渡された。展示されている軽便鉄道のモノクロ写真にタブレットを向けると、カラーで当時の様子が蘇(よみがえ)ってくるという寸法だ。
中でも終戦直後に撮影されたとみられるがれきの中に埋まった蒸気機関車の姿は、涙なしには見られない。
感慨に耽(ふけ)っていると、当時の時刻表を眺めていた1号君が素っ頓狂な声を上げた。
「これはいったいどういうことだろう」
1号君が抱いた謎のあれこれは、明日のこころだぁ! (乾正人)