え? いたの!? 実はユベントスの下部組織出身だった選手(6)苦労人…。20クラブ渡り歩いた男
イタリアの名門ユベントスでは多くの才能が育つ。それだけに競争は激しく、トップチームに生き残れるのはほんの一握りだ。しかし、トップチームで輝けずとも、その後のキャリアで華を咲かせる選手もいる。今回は、選手や監督として成功を収めてきた、“実は”ユベントス下部組織出身の主な人物を紹介する。
ジャンルカ・ラパドゥーラ(ペルー代表) 生年月日:1990年2月7日 ユベントス通算成績:0試合0得点0アシスト トリノの生まれのイタリア人だが、母の故郷であるペルーを代表に選択。所属したクラブは、ユース時代を含めて実に20にも及ぶ、流浪のストライカーだ。 8歳の時に、地元のアマチュアクラブ、アトレティコ・ミラフィオーリから、ユベントスに籍を移す。「父の話しが、クラブに上手く伝わらず、GKとしてリーグを戦ったんだ(笑)。それから、憧れの選手でもあった(アレッサンドロ)・デル・ピエロのようにトレクアルティスタやセカンドトップとしてプレーしたよ」とユベントス時代には、フィールドプレーヤーではなく、GKが定位置だったことを明かしている。 だが、ボールボーイを務め、ジネディーヌ・ジダンら、トップチームのプレーを間近で見ながら、白と黒のユニフォームを身に纏って、セリエAでプレーすることを夢見たが、それは叶わず、2004年にユベントス下部組織を離れた。その後、プロ・ヴェルチェッリでプロデビューを果たしてからはクラブを転々。サンマリノ(4部リーグ)、ペスカーラ(2部リーグ)で得点王の称号を掴み、2016年には名門ミランでの挑戦を勝ち取ったが、通算8ゴールと大きな功績を挙げることはできなかった。それでも、セリエBの22/23シーズンを戦ったカリアリでは、再び得点王のタイトルを獲得し、セリエA昇格に貢献。百折不撓の精神を貫いた。