昔ながらのVCも悪くないかもしれない──起業家はどんなVCと付き合うべきか
せっかちな資本
冒頭の話に戻ると、かつての投資家は投資が成功したかどうかを知るために10年近く待たなければならなかった。だが、現在ではトークンによって1年以内に現金化できるようになった。 ベンチャーキャピタルのあり方を見直す時期に来ているのかもしれない。つまり、どの投資家が10年かけて100~1000倍のリターンを得ようとしているのか、どの投資家が短い期間で小さなリターンを得ようとしているのかを検証すべき時なのかもしれない。 前者こそ、消費者への普及につながるものだ。なぜなら、なぜブロックチェーンが消費者にとって良いものなのかを広く伝え、製品を作り、発売し、規制当局を味方につけ、実際にブロックチェーンがトラフィックを処理できる状態にするまでには時間がかかるからだ。 後者は、すでに裕福なベンチャーキャピタルをさらに裕福にするだけで、我々が必要としているものではない。 ベンチャーキャピタルの進化する性質について正直に話し合うことで、暗号資産における適切なインフラと消費者向けアプリケーションへの投資が増える道が開かれることを願っている。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Money Knack/Unsplash|原文:Maybe Old-Fashioned Venture Capital Wasn't So Bad After All
CoinDesk Japan 編集部