木曽川の治水劇で小中学生ら熱演 薩摩藩士従事から270年
江戸時代に木曽川など「木曽三川」の治水工事に薩摩藩士が従事したことを題材にしたミュージカルを、鹿児島県内の小中学生らが10日、鹿児島市立山下小の体育館で演じた。治水工事開始から270年を記念し、企画された。演出を手がけた同市の劇団の宇都大作代表(54)は「困った人に手をさしのべた薩摩藩士の心を知ってほしい」と話した。 鹿児島県などによると、薩摩藩は木曽三川の治水工事を江戸幕府から命じられ、藩士を派遣した。1754年に本格着手、多数の犠牲者を出しつつ工事を完了した。 演じたのは県内の小中学生ら約20人。洪水に苦しむ農民や、薩摩藩士の働きぶりを歌や踊りを交えて表現した。