佐藤義則氏 阪神・門別は文句の付けようがない 2年目・井川より球の勢いは上
「練習試合、阪神4-3楽天」(17日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム) 【写真】阪神・近本先輩に楽天・辰己が試合前にご挨拶 兵庫・社高出身コンビ 阪神・門別啓人投手(19)が17日、今年初の対外試合となった練習試合・楽天戦に登板し圧巻の41球を見せた。3番手で登板し、3回2安打無失点だった。デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏は「球の勢いでは2年目の井川より上」と門別を大絶賛した。 ◇ ◇ 門別は素晴らしい球を投げていた。真っすぐ中心で押していく投球で、スピードは150キロ出ていたし、球威もある。体も去年より少し大きくなった感じがするので、さらに球に力強さが出てきたんじゃないかな。 コントロールもいい。右打者のインコース、左打者のアウトコースへきっちり投げることができていた。特に五回1死から左の渡辺佳を見逃し三振に取った球は見事だった。カウント2-2から外角低めに149キロの直球をズバッと投げ込んだ。 前日のブルペンでは少し縮こまった感じがあったが、この日はしっかり腕も振れていた。プロ2年目ということを差し引いても文句の付けようがない。あとはいろんな変化球、特に落ちる球などを勉強していけば、将来的にはすごい投手になるんじゃないか。「井川2世」と言われているみたいだけど、2年目に関していえば、球の勢いは門別の方が上だ。 開幕ローテに入れるだけのものも十分に持っている。阪神には伊藤将、大竹と左の先発が2人いるけど、セ・リーグは左の好打者が多いので、左腕は何人いてもいい。門別がローテに加われば、阪神の先発陣はさらに強固になる。私と同郷の北海道出身。そういう面でも大いに期待している。