人との接触を8割減らす「10のポイント」 専門家会議が提示
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府が「緊急事態宣言」を出してから2週間超が経った22日、政府の専門家会議が開かれた。その後に開かれた記者会見で、副座長の尾身茂氏(地域医療機能推進機構・理事長)は「現在までのデータを見ると、目標である8割の接触の削減が達成できているとは言えない状況」と主張した。 【会見ノーカット】人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見 尾身氏は、「人との接触の8割減が分かりにくい」との指摘が多くあったとしたうえで、接触8割減に向けた10個のポイントを提示した。
人との接触を8割減らすための10のポイント
尾身氏が挙げた10のポイントは以下の通り。 1:帰省せずにオンライン帰省で 2:スーパーは1人や少人数で空いている時間に 3:ジョギングは少人数で、また公園は空いた時間・場所を選ぶ 4:急がない買い物は通信販売で 5:飲み会は、オンライン飲み会を 6:診療は遠隔診療で。普段の通院と組み合わせて活用を 7:筋トレ、ヨガなどは自宅で動画を見ながらで 8:夕食のおかずなどは持ち帰りや宅配の活用を 9:できるだけ仕事は在宅勤務で 10:近い距離での会話はマスクなどをつけて行って 尾身氏は「こちらがきょう皆さんに一番お伝えしたい人との接触を8割減らす10のポイント。是非こういうことを毎日工夫してもらえれば」と述べた。
密閉ではない公園。「3密」の1つが欠けたら?
10のポイントについて、会見では「公園は屋外だから密閉ではないと思っている人が少なくないのでは」という質問が出た。 これには北海道大の西浦博教授が返答。「3つ密と、そのうちの1つが欠けた場合、2つが欠けた場合の考え方だが、1つの密が欠けてもリスクがゼロになる訳ではない。リスクに濃淡、グラデーションがあると思ってほしい。3つが重なるところが最もリスクが高くて。1つなくなると少しずつ下がっていく」と語った。 また、「屋外で1人で散歩するのは近くに人がいなければ問題ない。しかし公園内の人口密度があまりに高くて、公園でたくさんの接触が起きてしまう。具体的には、2メートル以内にたくさんの方が集まって長い時間を共に過ごしてしまうと、本末転倒の話になってしまう。人口密度が高くて接触してしまう場を避けてもらいたい」とも述べた。