ガソリン価格なぜ上昇?なぜ5円だけ?次の値上げは来年1月…?意外と知らない疑問をわかりやすく解説
19日、いよいよガソリン代が値上がりすることになりましたが、寒い日が続くこの時期に、なぜ値上げされたのでしょうか…。 【この寒い時期に燃料代が…】雪はいつ?どこで降る?今後の雨・雪の予想 この記事では、ガソリンなどの燃料代の値上げの理由について、わかりやすくお伝えします。 ■なぜ今?ガソリン代上昇へ まず、19日からの値上げは経済産業省の「燃料油価格激変緩和対策事業(以下、激変緩和事業という)」が影響しています。 そもそも、この激変緩和事業とは、原油価格高騰がコロナ禍からの経済回復の重荷になる事態を防ぐなどの理由で、小売価格の急激な上昇を抑制することによって消費者の負担を低減することを目的とした事業です。 2022年1月に緊急措置として開始し今もなお続いているこの激変緩和事業は、出口に向けて段階的に『対応』すると、11月に閣議決定されました。 この『対応』とは、すなわち補助率の引き下げです。 物価上昇が続く現在、ガソリンをはじめとする燃料代の上昇は私たちの生活への影響が小さくありませんが、事業開始当初の状況から考えると、激変緩和事業の縮小はやむを得ないのかもしれません。 ■ところで、なぜ5円の値上げ何でしょうか…? 11月に閣議決定された“値上げ”の内容をもう少し詳しく見てみます。 ▼元々12月18日までは、次のような補助金構成でした。 高補助率発動価格185円~:10分の10 基準価格168円~:10分の6 ▼そして、12月19日、上記が次のような補助金構成に変わりました。 高補助率発動価格185円~:10分の10 基準価格168円~:10分の3 ←半分に!! つまり、基準価格168円から高補助率発動価格185円までの「17円分」についての補助率を、月10分の3ずつ見直しするとのことで、結果的に17円の3割で5.1円。この5.1円が“値上げ”となるというわけです。 加えて、状況を丁寧に見定めながらとしつつも、来年1月16日からはさらに補助率が下がり、結果さらに5.1円の値上げとなる見込みです。