新曲への「非難」に直面する人気歌手、ケイティ・ペリーの苦境
新曲はチャートでも苦戦
音楽評論家や一部の著名人は、ペリーがルークと再び仕事をすることを厳しく批判した。音楽メディアのピッチフォークは、『Woman’s World』のレビューで、女性の力を讃えるこの曲のメッセージが、ルークがプロデュースに関与したことで「偽善的に聞こえた」と述べ、「歴史に残る失敗作」と評した。 英紙ガーディアンはこのシングルに5つ星中の1つ星の評価を与え、楽曲とビデオの両方を、「時代遅れのフェミニズムの試み」と呼んだ。 ■新曲はチャートでも苦戦 女優のアビゲイル・ブレスリンは『Woman’s World』のリリース直前に「どんな業界であっても、虐待者として知られている人たちと一緒に働くことは、男性は忌まわしいことをしても罰を受けずに済むというイメージを助長するだけだ」とペリーの名前には触れずにSNSに投稿し、ケシャの楽曲を聞くようフォロワーに促した。 また、ケシャは、ペリーが『Woman’s World』を翌月にリリースすると発表した日に爆笑を意味する「lol」の文字を投稿し、6万2000以上のいいねを獲得した。この投稿はペリーの新曲に対する反応であるとの憶測を呼んだ。 ペリーが7月と8月にリリースしたシングルの『Woman’s World』と『Lifetimes』は、どちらもドクター・ルークがプロデュースした。彼女の4年ぶりの次のアルバムの『143』は9月20日に発売予定だが、この作品もルークの関与によって、音楽ファンや批評家からの厳しい声に直面している。 『Woman’s World』と『Lifetimes』はどちらも、2010年代初頭のペリーのヒット曲の成功には及ばず、『Woman’s World』はビルボードのホット100にわずか1週間しかチャートインできず、最高で63位だった。『Lifetimes』のビデオも、スペインのバレアレス諸島で無許可で撮影されたとして、環境被害の可能性を調査するとの指摘を受けた。
Conor Murray