ライトアップされた城を背に、大槻文藏・大槻裕一が舞う「大阪城西の丸薪能2024」
「大阪城西の丸薪能2024」が、10月12・13日に大阪・大阪城西の丸庭園特設舞台で上演された。 【画像】「大阪城西の丸薪能2024」より。(他6件) 「大阪城西の丸薪能2024」は、来年の「大阪・関西万博」に向けて、来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらうことを目的とした企画「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として実施されるもの。大阪を代表する能楽師の大槻文藏、彼の後継者である大槻裕一に加え、観世三郎太、野村萬斎、野村裕基といった能楽師や狂言師が参加し、かがり火がたかれた幻想的な雰囲気の中で、能・狂言を披露する。 12日公演では、源義経の恋人・静御前の霊を弔うさまを描いた能「二人静」、「佐渡に狐がいるかいないか」を巡るやり取りが展開する狂言「佐渡狐」、源頼光の命を受けた家来たちが土蜘蛛退治をする能「土蜘蛛」を上演。また昨日13日公演では、羽衣伝説をもとにした能「羽衣」、山賊と女の逆転劇を描いた狂言「痩松」、山伏の一行が鬼女を調伏する能「安達原」が披露された。 ■ 大阪城西の丸薪能2024 2024年10月12日(土)~2024年10月13日(日) ※公演終了 大阪府 大阪城西の丸庭園特設舞台 □ 出演 10月12日公演 能「二人静」 前シテ / 里人:大槻文藏 後シテ / 静御前:大槻文藏 シテ / 菜摘女:大槻裕一 ワキ / 勝手宮神主:福王茂十郎 10月12日公演 狂言「佐渡狐」 シテ / 奏者:野村萬斎 アド / 越後の百姓:野村太一郎 アド / 佐渡の百姓:野村裕基 後見:中村修一 10月12日公演 能「土蜘蛛」 前シテ / 僧:観世三郎太 後シテ / 土蜘蛛ノ精:観世三郎太 ツレ / 源頼光:大槻裕一 ツレ / 胡蝶:笠田祐樹 ツレ / 頼光ノ従者:上野雄介 ワキ / 独武者:福王知登 ワキツレ / 従者:喜多雅人 / 矢野昌平 アイ / 独武者ノ下人:中村修一 10月13日公演 能「羽衣」 シテ / 天女:大槻文藏 ワキ / 漁夫白龍:福王知登 ワキツレ / 漁夫:喜多雅人 / 矢野昌平 10月13日公演 狂言「痩松」 シテ / 山賊:野村萬斎 アド / 女:野村太一郎 後見:野村裕基 10月13日公演 能「安達原」 前シテ / 里女:大槻裕一 後シテ / 鬼女:大槻裕一 ワキ / 山伏祐慶:福王和幸 ワキツレ / 共山伏:喜多雅人 アイ / 能力:野村裕基 ※雨天振替公演は大阪・大槻能楽堂で実施。