黄色のじゅうたん広がる 県道脇のスイセンが見頃 長野県泰阜村柿野
長野県泰阜村柿野の県道下条米川飯田線脇の敷地で、約2000株のスイセンが見頃を迎えた。鮮やかな黄色の花がじゅうたんのように所狭しと咲き乱れ、地域住民やドライバーらの目を楽しませている。 2003年、荒れ地だった同所を地元有志らが整備。重機で整地するなどし、約6アールの敷地に1500株ほどの球根を植えた。 当初は小さな花だった株も年月を重ねるにつれて大きくなり、今では数も増えて一面に黄色い花が咲き広がる風景が楽しめるようになった。地元住民をはじめ、村内外のアマチュアカメラマンらが撮影に訪れるなど、村の「春の名所」としても親しまれている。 16年からは全村の住民有志でつくり、村内の景観維持や道路の安全確保などに取り組む「泰阜村創年団ナラの会」が管理する。年に3、4回の管理作業に汗を流し、今年も美しい風景を演出した。 村づくり振興室によると、今年は例年並みとなる4月初旬に開花しているのを職員が確認。以降、暖かい気候が続いたことで一気に見頃を迎えた。 振興室の男性職員は「来週いっぱいが頃のピークになりそう。ぜひ多くの人に足を運んでほしい」とPRしている。