「あの二分論争」をいつまで続けるつもりですか?...分野・業種を超えた「越境対話」の意義
ひらめきや気付きは、あなたが行動した結果
■ひらめきや気付きは、あなたが行動した結果 改めて、今回の連載およびシンポジウムを通じて、越境対話の意義を得たが、それはアカデミア、ビジネスの各世界に留まるものではなく、各自が深く自覚するものであった。 学問とは、「問い学ぶ」ではなく、その本質から考えると「問いに学ぶ」ではないだろうか。その「問い」の所在は、自分の外であろうが内であろうが、いずれも、自身の内側にある探究心から生じる。そうである限り、我々は常に自身の感受に敏感になる必要があるのだ。これが、全4回の連載、およびシンポジウムでのメッセージである。 もし、ご関心いただけたのなら、ぜひ全4回の論考を読んで頂きたい。そして、もし上記の、いうなら「負のスパイラル」について少しでも自覚があるなら、騙されたと思って他分野や他業種と出会い対話する交流会に参加してみてほしい。ただし、修行と思って最低1年間は毎月1回ぐらい自身に課すこと。これは筋トレと同じで、単発では効果はないのだ。大丈夫。筋肉は裏切らない。
宮野公樹(京都大学学際融合教育研究推進センター准教授)