ソフトバンク不動の4番・山川穂高、本拠地の応援を背に流れ引き寄せる一発期待…日ハムとCSファイナル
プロ野球のクライマックスシリーズ（CS）は16日、日本シリーズ進出をかけたファイナルステージ（6試合制）がセ・パ両リーグで始まる。パは4年ぶりに優勝したソフトバンクが2位の日本ハムとみずほペイペイドーム福岡で戦う。ソフトバンクには1勝のアドバンテージが与えられる。第1戦の予告先発は、ソフトバンクは有原、日本ハムは伊藤。 【写真】打線のカギを握る山川
ソフトバンクはリーグトップの得点力を誇る打線で圧倒したい。頼りは山川だ。右太もも裏を故障していた柳田は、まだ戦線復帰したばかり。近藤も9月に捻挫した右足首が完全な状態ではない。他の主力打者に不安要素が残る中、レギュラーシーズン全143試合に先発出場した不動の4番がカギを握る。
日本ハム戦では打率2割4分5厘で7本塁打。先発陣では分が悪い相手も多いが、勝負は「やってみないとわからない」。今季は自身に本塁打が出た28試合中、22試合でチームが勝利した。本拠地の応援を背に、一発で流れを引き寄せる。
ソフトバンク戦4勝のエース伊藤
一方、崖っぷちから2戦連続逆転勝ちでファーストステージを突破した日本ハムは、初戦にエース伊藤を投入する。ソフトバンク戦で4勝（1敗）を挙げ、敵地では2勝負けなし、防御率1・57と相性がいい。
10月8日の前回登板から中7日と、ほぼ普段通りの調整で臨む。今季、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた右腕は、柳田や近藤に対して「ぱっと戻ってきて打てるほど甘くない」。試合間隔が空いた相手とは実戦感覚の差で分があると強調。快投で白星発進し、チームの勢いをさらに強めたい。（渡辺直樹、佐藤雄一）
ソフトバンク・小久保監督「過去の経験から、最初の一戦を取る大きさは感じているので、まず初戦を勝ち取りたい」
日本ハム・新庄監督「（ソフトバンクは柳田らが故障から復帰し）ベストメンバー、よっしゃ！ 最高やん。（相手に）言い訳をさせない戦いをしたいから」
