リトル清原が語る、清原和博氏との知られざる絆。逮捕直後の取材依頼は「全部断った」
自身のスキャンダルによって姿を消した有名人は、自業自得の側面があるからこそ、しっかり禊を済ますべきだと思う。しかし一方で同情してしまうのがものまね芸人だ。あえて名前は挙げないが、本人とセットで表舞台から退場したケースは枚挙にいとまがない。 まさに「本人の逮捕」という憂き目に見舞われた経験を持つのが、清原和博氏のものまねで知られる「リトル清原」氏だ。当時の状況や、清原氏に対する思いの丈を本人に語ってもらった。 ⇒【写真】仕事がなく、ラーメン屋で働いていた時期も
2回目の共演で“公認”をもらう
――まず、初対面の時のことを教えてください。 リトル清原(以下、リトル):清原さんが毎年出演していたスポーツバラエティの特番ですね。ネタを見て大爆笑してくれました。 ――清原氏唯一の“公認ものまね芸人”とのことですが、公認をもらったのはいつですか? リトル:初対面から約1週間後、また別の番組で共演させてもらったんですが、清原さんのほうから「俺の公認です」と言ってくれて。 ――ご自身から公認をもらいに行ったのではなく、清原さんの計らいだったんですね。 リトル:おこがましくて、僕からは絶対言えませんよ。
連絡先を知っているわけではない
――その後、関係性に変化はありましたか? リトル:初対面から20年くらい経った今でも、緊張して挨拶くらいしかできませんね。 ――それでも、結婚されるタイミングで「婚姻届の証人」を清原さんに署名してもらったんですよね。 リトル:共通の知人を通じてお願いしました。後にも先にも、僕から清原さんに連絡をしたのはこの時だけです。 ――直接連絡先を知っているわけではないと聞きましたが、本当ですか? リトル:知りませんし、知ろうともしていません。なので、証人の件は知人を通じてのお願いでしたが、かなり勇気がいりました。
逮捕報道で芸人引退を覚悟した
――その後、2016年に清原さんが「覚せい剤取締法違反」の容疑で逮捕されます。リトル清原さんの仕事にも影響はでましたか? リトル:電話が数日間鳴り続けました。そのほとんどが決まっていた仕事をキャンセルする連絡で……。以降はオファーも来なくなったので、仕事は完全にゼロになりましたね。 ――他のネタをやろうとは思わなかったんですか? リトル:思いませんでした。清原さんが好きで、なおかつ顔も似ていたのでものまねをやっていただけですから。できなくなるなら芸人を引退するしかないという思いでした。 ――仕事ゼロの期間はどのくらいあったんですか? リトル:数ヶ月は続きましたね……。辛かったです。 ――どうやって仕事が戻ってきたんですか? リトル:心配してくれた芸人仲間や、それまで営業で行っていた企業の方々が呼んでくれました。 ――周囲の方の優しさに触れた時期でもあったんですね。ただ、お客さんのなかには「不謹慎だ!」といった否定的な反応もありそうですが。 リトル:いや、全然。むしろ、いつも以上に盛り上がりましたよ。「今、お前が出てくるのかよ!」みたいな(笑)。それから清原さんのファンの方で、「ネット上でのバッシングを見ていて辛かったんですが、リトル清原さんを見て少し気持ちが晴れました」と言ってくれる人も少なくなかったですね。