JR宮崎駅近くのNTT支店敷地内で進む再開発、商業施設でハンバーガー・ドーナツの店など一部先行開業
JR宮崎駅近くのNTT西日本宮崎支店(宮崎市広島1)敷地内で進む再開発プロジェクトは23日、広島通りに面した南棟商業施設の一部の8店舗が先行開業する。入るのはハンバーガーやドーナツの飲食店などという。商業空間とオフィスフロアが入る高千穂通り側の北棟も含めた全面開業は来年春の予定で、施設全体の名称は「HAROW(ハロウ)」に決まった。NTT都市開発が発表した。(金堀雄樹) 【写真】HAROWのロゴ(NTT都市開発提供)
「宮崎市広島一丁目プロジェクト」は、宮崎市とNTT西日本宮崎支店、NTTアーバンソリューションズが2022年に結んだまちづくりに関する連携協定に基づき、NTT都市開発が進めている。宮崎駅西側エリアの回遊性向上や活性化が目的。NTT西日本宮崎支店敷地内のうち、高千穂通り沿いにある北棟を商業空間(1階)とオフィスフロア(2、3階)が入る複合施設としてリノベーションするほか、広島通り沿いの南棟は元の建物を撤去し、2階建ての商業施設を整備する計画だ。
このうち「HAROW広島通」の名がついた南棟の商業施設は、34の建築用コンテナを活用した独特な構造となる。全17店が入る予定で、このうち23日は、ハンバーガーカフェやブリトー専門店、ベーカリー、東南アジア料理店、総菜店、観葉植物店など8店が先行開業する。客を乗せて市中心部を巡回する小型電動車「ぐるっぴー」の停留所も敷地内に設けられる予定で、NTT都市開発は「中心市街地における回遊性向上やにぎわいの創出に貢献していく」とする。
23日は高千穂通りなどで宮崎市制100周年記念イベント「SMILE MIYAZAKI 100年祭」が開かれる予定で、一帯は多くの人でにぎわいそうだ。
南棟の残る店舗はクラフトビールの飲食店や、低糖質スイーツ・天然酵母サンドイッチの飲食店、ラーメン店などが入り、来年春の開業予定。北棟1階の商業空間にはカフェなどが入り、こちらも来年春の開業が予定されている。
施設の名称となったHAROWは、英語のあいさつ「Hellо(ハロー)」の音感と、通りを意味する「ROW」をかけ合わせた造語。にぎわい発信の通りになるようにとの願いを込めたといい、ロゴマークも作られた。