呂布カルマさん注目、KANDAIさんオファー続々 有名ラッパー次々打倒 福井県の22歳
人気ラッパーが即興ラップでぶつかり合い、勝敗を決めるフリースタイルバトルのテレビ番組で、福井県永平寺町のKANDAIさん(22)が有名ラッパーを次々撃破する大活躍。大きな注目を集め、全国のライブやイベントにと出演オファーが相次ぐ。「自分のラップが全国で通用することが分かった」と自信を強めており、目指すはラップバトル日本一と夢は膨らむ。 番組はテレビ朝日とインターネットテレビ「ABEMA」で2023年秋から24年春まで放送された「フリースタイル日本統一」。都道府県や地方別に16チームがトーナメント戦で競い、勝利チームは、相手チームから1人を引き抜いて次戦に臨むルール。韻の踏み方や印象に残るフレーズ、相手への反論などを審査した。 KANDAIさんはチーム福井として出場。1回戦で人気ラッパー呂布カルマさん率いるチーム東海と対戦。惜しくも敗れたが呂布さんの目に留まり、2回戦以降はチーム東海の一員として戦った。準決勝(5人対5人)では1人で相手4人を連続で破るなど快進撃を続けた。勇姿を見た音楽関係者からライブなどの出演依頼が続く。6月には横浜の2千人規模の会場で行われるフリースタイルのイベント出演も決まった。 フリースタイルバトルの醍醐味について「相手との『語り合い』」とKANDAIさん。ディスり(けなし)合いになる場合もあるが「相手がふっかけてきたら、音楽に乗り韻を踏みながら、筋が通るように言い返す。頭で考えるよりも先に口から言葉が出てくる感じ」と話す。中学時代に同級生とラップで遊んでいた経験から「韻を踏むためのワードの『引き出し』は多い」と自身の強みを語る。
福井新聞社