乳幼児に多い「手足口病」 コロナ禍明けで感染が拡大 医師は「一般的な感染対策の徹底を」
主に乳幼児の口の中や手のひらなどに発疹ができる手足口病が、6月に入って感染が拡大しています。石川県内でも5年ぶりに警報が発令されました。感染を防ぐためどのような注意が必要なのでしょうか。 【写真を見る】乳幼児に多い「手足口病」 コロナ禍明けで感染が拡大 医師は「一般的な感染対策の徹底を」 幼い子どもを持つ親「コロナもあったので感染症は気をつけているが、ちょっと怖いので帰ったら手洗いと足を洗うのだけはしています」「今みたいに外出するときにマスクをしたりとかあと手洗い」 夏場、乳幼児を中心に流行する「手足口病」は、口の中や手のひら、足裏などに水ぶくれのような発疹ができるウイルス感染症です。 田丸小児科医院・田丸陽一医師「コクサッキーウイルスとエンテロウイルスという夏風邪のウイルス。潜伏期間は3日から5日くらいといわれている。感染経路は主に飛まつと接触感染」 金沢市内の小児科医院では、10日ごろから手足口病を訴える患者が増え始めたといいます。県は12日、2019年以来5年ぶりに警報を発表しました。 田丸小児科医院・田丸陽一医師「コロナ禍で感染対策が徹底されていたので、そのほかの疾患もそうだが、今コロナが5類移行に変わってから少しずついろいろな病気がまた戻ってきているので、コロナ禍の厳重な感染対策で少なかったと思う」 手足口病に有効な薬や治療法はなく、一般的には数日で治ると言われています。 しかしまれに重症化する場合もあり、中枢神経系の合併症を引き起こすことも… 田丸小児科医院・田丸陽一医師「一番怖い合併症というのは髄膜炎とか脳炎と呼ばれるもの。熱と発疹以外にたとえば激しい頭痛とか嘔吐とか、高熱があった場合には要注意」 子どもたちをウイルスから守るため、日頃から注意すべきことは一般的な感染対策を徹底することです。 田丸小児科医院・田丸陽一「一般的な感染対策で手洗い、もし可能であればマスクやうがい。それが一番」 手足口病は、ほとんどの人が子どものころにかかっていて免疫をつけている感染症ですが、大人になってからも再びかかる可能性があるということです。
もし、子どもがかかってしまったら、口の中に発疹ができると食欲がなくなりしみるので、牛乳やゼリー、冷ましたごはんなどを食べさせるといいということです。 また、症状が治まったあとも便に1ヵ月ほどウイルスが残るということなので、おむつ交換やトイレの後の手洗いは徹底してください。
北陸放送