福岡県宮若市の塩川秀敏市長をめぐっては、市の職員に対するハラスメント言動があったとして1日、市が塩川市長に対し「聞き取り」をしました。 　　　◇ 福岡県宮若市の塩川秀敏市長が、職員に対してハラスメント言動があったとして問題になっています。 宮若市　塩川秀敏市長 「運転手やったら自分のスマホ見るんか？　おぉ！」 宮若市職員 「すみません」 宮若市　塩川市長 「すみませんですむか！」 宮若市職員 「すみません」 1日、市の聞き取りを受けました。 ――（市の聞き取りが始まるが）どのようなお気持ちですか 宮若市　塩川市長 「真摯（しんし）にしっかり対応させていただこうと」 問題発覚後、初めてとなる市の聞き取り。塩川市長をめぐっては、これまで複数の職員が、ハラスメント言動があったと申し立てています。 塩川市長のハラスメント言動の実態について、被害を訴える職員に聞きました。 市長のハラスメントを経験　宮若市職員 「市長から直接『お前この仕事に向いてないよ、代わるか？』と数回言われた記憶がある。会議中に机を大きくたたいて相手を威圧したりとか、私は（ハラスメント行為が）日常化しているという印象を受ける」 “ハラスメントが日常化していた”と話す職員は、女性蔑視ともとれる市長の発言を聞いたと証言します。 市長のハラスメントを経験　宮若市職員 「『女性は3人目の子どもからが本当の子育てだよ』と『1人目、2人目が右手左手でそれぞれ手をつないで、3人目からが手をつながずにしっかり育てる子育てだ』と、そういった意味合いで市長は発言したと思う」 また、別の女性職員は… ジェンダーハラスメントを経験　宮若市の女性職員 「市長室で業務の打ち合わせ中に（市長と）1対1だったが、『なんで女性がこの部署にいるのか、全く意味がわからない』とか（言われた）」 関係者によると、職員でつくる労働組合が行ったアンケートでは、回答した138人のうち19.6％が市長からのハラスメント言動を経験したと回答しています。 聞き取りを終えた塩川市長は「真摯に対応した」と説明しました。 宮若市　塩川市長 「反省すべきところばかり。不快な気持ちを与えてしまったことについては申し訳なく思っております」