大谷翔平はなぜあんなに屈強なのか…カリスマ経営者が明かす「現役でいつづけるための意外すぎるルーティン」
これが禁煙の必勝法!
おそらく大谷選手には、無理をして食べたいものを我慢している、という意識はないと思います。「野球選手として、より高いステージに行く」という目的のためには、必要な栄養とそうでない栄養を見極め、必要でないものは避けるのが当たり前、という思考なのでしょう。私の目的は「健康な身体を取り戻すこと」でしたが、食事に対する考え方は似ているかな、と感じました。 食生活を変えたとき、私はタバコもすっぱりやめました。 「僕はもうタバコをやめる」 ニューヨーク事務所の人たちにそう宣言すると、彼らは口々に「絶対にできっこない」と言います。そこで、賭けをすることにしました。 「僕が一ヵ月タバコを吸わなかったら、きみたちからお金を取る。もし吸ったら、僕がきみたちにお金を払う」 「オフィスで禁煙しても、家では吸うんじゃない?」 「家で吸うぐらいならオフィスでも吸うよ。吸わないと決めたら絶対に吸うもんか」 一ヵ月後、私は賭けに勝ちました。皆からお金を集めると、残っていたタバコを一本だけくゆらせました。それが最後のタバコで、以来、一度も吸ったことはありません。ただ、タバコをやめてしばらくのあいだは、やはり口が寂しい。そこで、煎り胡麻を小さなケースに入れ、背広のポケットにしのばせて持ち歩き、ときどき口に入れて噛みしめました。口寂しさを胡麻でゴマかしたわけです。 胡麻にはカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルや食物繊維、ビタミン類、葉酸などが豊富に含まれているそうです。当時の私は、そんなことは知りませんでしたが、胡麻が身体にいい食品だということは昔から耳にしていました。 身体にいいうえ、胡麻は煎ると香ばしくておいしい。それを食べてタバコと縁が切れたのですから、一石三鳥だったことになります。 さらに連載記事〈ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」〉では、老後の生活を成功させるための秘訣を紹介しています。
丹羽宇一郎